探偵が浮気調査に失敗した事例やリスク|探偵選びのポイントを紹介
配偶者の不貞の事実を明らかにするために行う浮気調査。調査が成功してうまく証拠を掴めれば、その後の対応で自分が有利に進めることができます。
一方で、浮気調査に失敗してしまった場合、大きなリスクを負う可能性があることをご存じでしょうか?
今回は、探偵が浮気調査に失敗した事例や原因、失敗した場合のリスクについて紹介します。また、それらを踏まえたうえで、どのように探偵を選べばいいのかも合わせて解説します。
この記事の目次
探偵が浮気調査に失敗した事例と原因
探偵による浮気調査は必ずしも成功するとは限りません。実際に、失敗に終わってしまうケースもあります。
ここでは、探偵の浮気調査が失敗した事例と原因について紹介します。
素行調査が調査対象者にバレるケース
- 調査対象者の警戒心が強くバレた
- 依頼者が自分で調べようとして浮気調査がバレた
- 依頼者の言葉や態度によってバレた
調査対象者の警戒心が強くバレた
浮気をするような調査対象者だと常に周囲を警戒していることも多く、探偵側の不注意などによってバレてしまう場合があります。
浮気調査の実績や経験が豊富な探偵事務所に依頼したとしても、このようなリスクを全く無くすことは難しいです。
依頼者が自分で調べようとして浮気調査がバレた
依頼者自身が自分で浮気について調べようとして結果的に浮気調査がバレるケースがあります。
配偶者に気づかれないように自分で浮気調査を行うのは難しいものです。携帯電話を見たり、かばんを探ったり、尾行したりと、できることはあるものの、できる範囲には限界があります。
深入りしすぎると配偶者にバレてしまうリスクも高くなるので、おすすめはできません。
本格的な浮気調査を行いたいなら、実績や経験が豊富な探偵事務所・興信所を利用することを検討しましょう。
依頼者の言葉や態度によってバレた
依頼者の言葉や態度によって、配偶者に浮気調査がばれて失敗することもあります。
配偶者の浮気調査を依頼していることを家族や友人、第三者に話してしまい、そこから話が漏れたり、いつもとは違う態度を取ったりしたせいで配偶者に感づかれてしまったりすることが実際にあります。
浮気調査がバレた場合は、証拠を隠滅したり、ほとぼりが冷めるまで浮気相手と会わなくなったりする可能性があり、いくら優秀な探偵でも浮気の証拠を掴むのが難しくなってしまいます。
浮気調査についてぜったいに他言しないこと、平常心を保って普段通りの行動をするということを肝に銘じておきましょう。
探偵の尾行・張り込みスキル不足
- 決定的な証拠を撮影できなかった
- 調査対象者を見失ってしまった
- 警察へ通報されてしまった
決定的な証拠を撮影できなかった
浮気の現場に遭遇したにもかかわらず、決定的な証拠を撮影できずに失敗するケースがあります。
原因としては下記の点が挙げられます。
- 探偵の撮影技術が未熟
- 探偵の撮影経験が不足
- 適切な撮影機材を用いていない
- 複数の機材を使い分けていない
- 1人で調査している など
せっかく浮気現場を撮影したのに、調査対象者や浮気相手の顔がよくわからないピンボケ写真や真っ暗な写真しか撮影できないと、証拠としては利用できません。
また調査対象者からも言い逃れされる可能性が高くなります。
調査対象者を見失ってしまった
探偵が調査対象者を見失ってしまい、調査に失敗するケースもあります。
いわゆる「失尾(しつび)」というもので、尾行や張り込みの技術が不足しているために起こります。
経験が豊富な探偵であれば、仮に調査対象者を見失ってしまっても、機転を利かせて挽回できることがあります。
しかし、経験が未熟な探偵では、見失ったことにパニックとなり調査が継続できなくなることがあります。
警察へ通報されてしまった
警察に通報されてしまい、浮気調査に失敗することがあります。
- 車で調査中に駐車禁止エリアに車を止めてしまい検挙される
- 他人の所有地に無断で侵入して張り込みを行い通報される
- 交通違反を犯して警察に止められてしまう など
これらの失敗は意外と多く、ほとんどは探偵の経験不足によって発生します。
ベテランの探偵は、交通ルールはもちろん、法令を遵守して調査を行うことを徹底しています。
一方、経験が少ない調査員は証拠を掴むことに必死になってしまうばかりに、法令に違反していることに気が付かなくなってしまうのです。
決定的な証拠を撮影できなかった
浮気の現場に遭遇したにもかかわらず、決定的な証拠を撮影できずに失敗するケースがあります。
原因としては下記の点が挙げられます。
- 探偵の撮影技術が未熟
- 探偵の撮影経験が不足
- 適切な撮影機材を用いていない
- 複数の機材を使い分けていない
- 1人で調査している など
せっかく浮気現場を撮影したのに、調査対象者や浮気相手の顔がよくわからないピンボケ写真や真っ暗な写真しか撮影できないと、証拠としては利用できません。
また調査対象者からも言い逃れされる可能性が高くなります。
調査対象者を見失ってしまった
探偵が調査対象者を見失ってしまい、調査に失敗するケースもあります。
いわゆる「失尾(しつび)」というもので、尾行や張り込みの技術が不足しているために起こります。
経験が豊富な探偵であれば、仮に調査対象者を見失ってしまっても、機転を利かせて挽回できることがあります。
しかし、経験が未熟な探偵では、見失ったことにパニックとなり調査が継続できなくなることがあります。
警察へ通報されてしまった
警察に通報されてしまい、浮気調査に失敗することがあります。
- 車で調査中に駐車禁止エリアに車を止めてしまい検挙される
- 他人の所有地に無断で侵入して張り込みを行い通報される
- 交通違反を犯して警察に止められてしまう など
これらの失敗は意外と多く、ほとんどは探偵の経験不足によって発生します。
ベテランの探偵は、交通ルールはもちろん、法令を遵守して調査を行うことを徹底しています。
一方、経験が少ない調査員は証拠を掴むことに必死になってしまうばかりに、法令に違反していることに気が付かなくなってしまうのです。
尾行に必要なコストを削ってしまった
調査対象者の尾行に対して必要なコストを削ることで、調査が失敗に終わることもあります。
浮気調査は基本的に尾行によって行われます。調査対象者を見失うことなく、決定的な証拠を確実に撮影するためには、複数人での調査が必要不可欠です。
例えば、調査対象者と浮気相手がラブホテルに入る瞬間を写真に収めたい場合、調査員が1人しかいないと後ろ姿しか撮影できません。
もし2人で調査していた場合、ラブホテルに入りそうな気配を察知して1人が先回りすることができます。ターゲットがホテルに入る瞬間を前方から撮影しやすくなります。
浮気調査の費用をできるだけ抑えたい気持ちは理解できますが、本当に必要なコストまで削ってしまうと、入念な調査が行えなくなる可能性があるため注意が必要です。
裁判で通用しないずさんな報告書を渡された
浮気調査の報告書が使い物にならないようなずさんなものだった場合も、浮気調査に失敗したといえます。
配偶者の浮気や不倫を理由に離婚や慰謝料の請求などの法的手続きや裁判を行う場合、不貞行為を客観的に証明する証拠が必要になります。
調査報告書が証拠として採用されるには、書式のルールを守ったうえで「誰が見ても不貞行為があったことが明らかに証明できる内容」でなければいけません。
しかし、担当者の経験不足や人手不足により手が回らないなどの理由で、内容の不備や書式間違いがある、証拠としては使えないようなクオリティの調査報告書を作成される場合もあります。
高額な費用を支払ってまで依頼した調査はまったく意味を成さず、浮気調査は失敗したといわざるを得ません。
実際に「アナログ写真を張り付けただけの報告書」「手書きの報告書」「写真の質が低すぎる報告書」を堂々と渡す探偵事務所もあるため、探偵事務所選びは慎重に行う必要があるでしょう。
調査を依頼したのが悪徳探偵業者だった
信頼できる探偵業者と思って契約したら、実際には悪徳業者であったため、浮気調査に失敗するケースもあります。
依頼者に強引に契約するよう迫りつつ、実際には全く調査をしなかったり、音信不通になって連絡が付かなくなったりするような場合、悪徳業者である可能性が高いでしょう。
また「あまりにも高額な調査料金を請求する」「依頼者に借金を勧める」といった探偵業者も実際に存在するようですので、十分に注意してください。
浮気調査の契約書や名刺などを見られてしまった
配偶者に「浮気調査の証拠」を見られてしまい、調査が失敗することがあります。
浮気調査の契約書や探偵事務所の名刺、配偶者と共通で使用するパソコンの閲覧履歴、メールのやり取りを見られることで、浮気調査がばれてしまうケースがあります。
こちら以上に配偶者が敏感になっていることもあるため、調査依頼の前後は細心の注意を払う必要があるでしょう。
探偵が浮気調査に失敗した場合のリスク
探偵が原因で撮影や尾行に失敗した場合、どのような状況になるのでしょうか?
ここでは、探偵が浮気調査に失敗した場合のリスクについて紹介します。
具体的には下記のリスクがあります。
- 今後の浮気調査が難しくなる
- 調査対象者との関係性が著しく悪化する
- 自分が不利になり主張が通りにくくなる
- 逆に訴えられる可能性がある
- 調査に掛かった費用・時間が無駄になる
今後の浮気調査が難しくなる
浮気調査に失敗してしまうと、その後の調査で証拠を掴むのが一気に難しくなってしまいます。
配偶者が警戒心を高めてしまい、メールや電話の履歴、写真など、浮気の証拠を削除したり、以前よりも浮気の痕跡を巧妙に隠したりするようになる可能性があるからです。
今後、再度浮気調査を使用としても、証拠を入手しづらくなり、調査が長期化する恐れもあります。費用も高額になりやすいため、注意が必要です。
調査対象者との関係性が著しく悪化する
浮気調査に失敗して配偶者に知られた場合、夫婦関係が著しく悪化する可能性があります。
配偶者からひどい言葉で罵られる、直接暴力を振るわれるなど、依頼者が危険に晒されることがあるかもしれません。
また、浮気をしていると思い込んでいたのが、相手が実は親戚だったなど事実と全く違っていたという場合、依頼者の信用はガタ落ちになってしまうこともあるでしょう。
自分が不利になり主張が通りにくくなる
浮気調査が失敗し、配偶者に知られてしまった場合、依頼者側が不利になってしまうケースがあります。
プライバシーの侵害と捉えられると、配偶者にいいように利用され、主張を通される可能性すらあります。
例えば「携帯を勝手に見られたり、かばんを探られたりということが度々あったため愛情が覚めてしまい浮気をした」と主張されると、少なからず依頼者にも原因があったとみなされてしまうことがあります。
浮気調査が失敗に終わるというのは、それだけ大きなリスクを伴うのです。
逆に訴えられる可能性がある
浮気調査が失敗した場合、配偶者から訴えられる可能性があります。
失敗事例でも紹介しましたが、浮気調査だからといって何をしてもいいというわけではありません。
配偶者や浮気相手に対して、プライバシーや人権を侵害する行為があった場合、逆に訴えられるケースもあります。
調査に掛かった費用が無駄になる
浮気調査が失敗した場合、調査に掛かった費用は基本的に無駄になる可能性が高いと考えておきましょう。
たとえ成功報酬制でも、「着手金・経費を前払いするタイプ」の契約なら、着手金や経費は返金されません。
浮気調査は信頼のおける探偵事務所・興信所に依頼することを前提として、契約内容や成功報酬、調査失敗時の対応について入念に確認することをおすすめします。
探偵が浮気調査に失敗した場合に返金はある?
探偵事務所や興信所に依頼した浮気調査が失敗した場合、料金はどうなるのか気になるところです。ここでは、浮気調査に失敗した場合の返金の仕組みについて紹介します。
調査失敗の原因が探偵側にある場合は返金の可能性あり
探偵側のミスが原因で浮気調査が失敗した場合は、返金の可能性があります。
調査の継続ができなくなった場合は、すでに調査した分の料金のみを支払い、残りの調査分の料金が返金されるケースがあり、ミスの度合いによっては全額返金となるケースもあります。
ただし、返金については探偵事務所によって対応が異なり、事情がどうであれ返金されないこともあります。
返金についての詳細は、契約書や重要事項説明書に記載されており、探偵業者が必ず事前に説明することが義務付けられていますので、記載内容・説明があるかを確認しましょう。
調査失敗の原因が依頼者側にある場合は返金されないかも
依頼者のミスや過失によって浮気調査が失敗した場合、返金の有無は契約内容によって異なります。
着手金・経費を前払いするタイプの成功報酬制での契約の場合は、少ないですが返金される可能性はあります。
また、調査に失敗した場合は全額返金という契約を交わしたとしても、契約書に「依頼主の落ち度や過失により調査が失敗した場合は返金しない」といった内容が記載されているケースがあり、返金には応じてもらえないかもしれません。
返金に関わるトラブルに注意
返金をめぐるトラブルに発展しやすいのが、入手した証拠が不完全だった場合です。
依頼者からすれば、裁判で認められない可能性がある不完全な証拠では意味がないため、調査は失敗した捉えます。一方、探偵側からみれば不完全とはいえ証拠を押さえているため、料金の全額支払いを請求する場合があります。
証拠が裁判に通用するかどうかは、裁判官や調停委員が判断するため、報告書を受け取った時点で判断できません。そのため、この状況の線引きは非常に難しいといえます。
このようなリスクを避けるためにも、信頼できる探偵事務所を慎重に判断することが重要といえます。
探偵事務所にアフターフォローを求めない
調査によって浮気の事実が確認でき、依頼者が納得できる証拠を入手できたとしても、その後の裁判で負けたり、慰謝料をもらえなかったりするケースも存在します。
この場合、探偵による調査は成功しているため、料金が返金されることはありません。
また、探偵は調査に関与できても、最終的な問題の解決に関与することはありません。
探偵事務所にアフターフォローを求めないようにしましょう。
返金内容について契約前に確認することが重要
調査料金の返金や解約については、必ず契約書に記載されています。
契約時に交わす重要事項説明書に返金・規約について記載することが法律によって定められているからです。
調査が始まる前に必ず説明を受けるはずですので、メモを取るなどして確認するようにしましょう。
また、説明がない場合は悪徳業者である可能性が高いため、調査を依頼しないようにしましょう。
探偵選びや浮気調査に失敗しないためのポイント
浮気調査の失敗は依頼者にとってリスクが相当高いため、できるだけ避けたいところです。
ここでは、浮気調査に失敗しないための探偵の選び方やポイントについて解説します。
具体的には下記のポイントを理解しておきましょう。
- 浮気調査を自分で行わない
- 調査方法をわかりやすく説明してくれる探偵事務所を選ぶ
- 報告書の内容・質が高い探偵事務所を選ぶ
- 契約前に調査成功・失敗の定義について話し合える探偵事務所を選ぶ
浮気調査を自分で行わない
浮気調査を自分で行うのはやめましょう。
1人で調査を行うのは限界があるため、客観的な証拠を掴むのは難しいといえます。また、行き過ぎてしまうと配偶者にバレてしまうリスクが高くなります。
実績と経験が豊富な探偵事務所に依頼することで、浮気調査を失敗する確率を低くできるでしょう。
調査方法をわかりやすく説明してくれる探偵事務所を選ぶ
浮気調査の方法について依頼者にわかりやすく説明する探偵事務所を選びましょう。
専門用語を並べ立て、依頼者を置き去りにするような説明しかしない場合、調査の依頼がトラブルに繋がる可能性が高いといえます。
調査力が高く、依頼者に対して親身な探偵業者なら、必ずわかりやすく説明するはずですので対応を確認してみましょう。
報告書の内容・質が高い探偵事務所を選ぶ
浮気調査について相談する探偵事務所が作成する調査報告書の内容や質は必ず確認しましょう。
探偵事務所の多くが調査報告書のサンプルを相談時に見せてくれます。鮮明な写真が添付されているか、時系列ごとに行動履歴が記載されているかなど、内容を細かく確認してください。
報告書の内容・質が高い探偵事務所なら、安心感を持って浮気調査を依頼できるでしょう。
報告書のサンプルがない場合や、サンプルの内容・質に不満を感じる場合は、調査を依頼するのは控えてください。
契約前に調査成功・失敗の定義について話し合える探偵事務所を選ぶ
浮気調査の成功・失敗の定義について話し合える業者を選ぶのも大切です。
調査料金の発生や返金、証拠の質などに関わることになるためです。
事前に説明を受けられたり、対等に交渉できたりするような、信頼できる探偵事務所を選ぶことが重要です。
探偵が浮気調査に失敗した事例とリスクまとめ
今回は、探偵が浮気調査に失敗した事例や失敗によって発生するリスク、浮気調査に失敗しないための探偵選びのポイントを紹介しました。
調査のプロである探偵でも、浮気調査に失敗することはあります。
ただし、調査に失敗すると依頼者にさまざまなリスクが発生することを忘れてはいけません。
そのため、浮気調査を依頼する場合は、調査力が高くできるだけ失敗しない探偵事務所を選ぶことが大切です。
また、探偵に非はなくても依頼者の言動や態度によって調査がバレてしまうこともあるため、十分に注意しましょう。
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