探偵FAQ
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探偵に依頼する流れを解説|主な依頼内容や注意点も紹介

探偵に依頼する流れを解説|主な依頼内容や注意点も紹介

探偵の依頼の流れを解説

探偵_依頼内容_流れ

探偵への依頼を検討している方に向け、まずは依頼の流れを紹介していきます。

大半の事務所は以下の流れで依頼を進めていくことになります。

  1. 事務所へメールや電話で問い合わせ
  2. 依頼内容の確認
  3. 内容に応じてお見積り
  4. 調査開始
  5. 調査終了

事務所へメールや電話で問い合わせ

まずは依頼をしたい事務所に対し、メールや電話で問い合わせをしましょう。

最近はLINEに対応している事務所もあるので、自身が一番やりやすい連絡方法で大丈夫です。

また、ここで簡単な依頼内容のヒアリングを行います。

依頼内容の確認

調査開始に向け、より詳細な打ち合わせをします。

メールやLINEで問い合わせをした場合、探偵本人から連絡が来ることが多いです。

電話で問い合わせをした場合も、受付担当でなく探偵本人から電話が来ます。

事務所に直接赴き、探偵に依頼内容の詳細を説明するケースもあります。

どのような調査を依頼したいのか、判明している調査対象の行動パターンや情報を伝えて下さい。

内容に応じてお見積り

調査内容の詳細に応じて、発生する費用のお見積りを行います。

調査対象のデータが多ければ多いほど、調査にかかる手間が少ないので費用も安く済みます。

逆に調査対象のデータがほとんどない場合、必要な時間や人員が増えるので費用も高くなることが多いです。

無駄な出費を抑えるためにも、可能な限り情報は伝えるようにしましょう。

調査開始

お見積りの内容、金額に納得できたらいよいよ調査を開始します。

事務所によっては調査中の報告を随時行ってくれます。

調査終了・報告

調査が終了すると、調査結果に基づいた報告書を受け取ります。

浮気調査や結婚調査の場合、裁判や証拠として活用できる報告書を作成してもらえるので、事前に確認しておきましょう。

調査内容に納得できた場合はここで依頼は終了となります。

調査内容に不満がある、目的を達成できなかった場合は依頼を継続するか検討することになります。

探偵に依頼できる内容と依頼できない内容について

探偵にはどのようなことが依頼できるのかを知っておくと、イザというときに役立ちます。

意外なことが頼める一方、中には頼めないこともあるので注意して下さい。

探偵に依頼できる内容

  • 浮気調査・不倫調査
  • 人探し
  • 家出調査
  • 結婚調査
  • 素行調査
  • ストーカー対策・調査
  • いじめ調査
  • 企業信用調査
  • 盗聴器発見調査

主な依頼内容は上記の通りです。

これらの依頼内容の中で、もっとも依頼が多いのは「浮気調査」です。

ある探偵事務所のホームページによると、1年間の依頼件数約170件のうち165件は浮気調査というくらい、浮気調査を依頼する人は多いです。

また、素行調査の中にも、「彼に怪しい部分がないか調査したい」など、実質浮気調査を含んでいるケースがあります。

それだけ浮気や不倫に悩んでいる方が多い証拠でしょう。

警察に相談してもなかなか動いてくれない人探し、ストーカー対策も探偵に依頼するケースが多いです。

探偵に依頼できない調査

一方、下記のように、探偵に依頼しても引き受けてもらえない調査もあります。

  • 出身地や国籍、宗教など差別につながる調査
  • ストーカーやDVに加担する調査
  • 銀行残高やクレジットカード・借金の残高などの調査
  • 別れさせ工作
  • 退職に追い込む工作
  • 違法調査

基本的に犯罪になる、なり得るリスクのある調査は依頼をしても受けてくれないと思っておきましょう。

探偵への依頼内容ランキング

探偵への依頼の中でも多いものをランキングで紹介します。

  1. 浮気調査
  2. 素行調査(行動調査)
  3. 人探し調査
  4. 結婚調査(身元調査)
  5. 嫌がらせ調査
  6. ストーカー対策の調査
  7. 盗聴器・盗撮器発見調査
  8. 身辺調査
  9. 高齢者・子どもの見守り調査
  10. 企業の信用調査

事務所によってランキングの内訳は変わりますが、浮気調査や素行調査は大半の事務所で上位になっています。

探偵が依頼された場合に行う調査の方法

浮気調査の場合

調査方法 具体的な調査内容
尾行 調査対象者の行動を尾行する方法
(例)出張と言って出かけた場合、尾行して本当に出張かどうかを確かめる
張り込み ホテルに入る瞬間や出てくる瞬間を撮影する
浮気相手の行動調査 浮気相手がわかれば、尾行や張り込みで行動を調査し証拠を押さえる
聞き込み 調査対象者や浮気相手の周辺の人、行きつけの店での聞き込み

浮気の場合は周囲にバレないよう慎重に行動することが多いため、調査する側も高い技術や高性能な機材などを使って行います。

  • パートナー(配偶者や恋人)が浮気をしているようなので真実を知りたい
  • 浮気の証拠をつかんで慰謝料を請求したい
  • 浮気の証拠をつかんで離婚の話し合いを有利に進めたい
  • 娘(または息子)の結婚相手が浮気をしているので別れさせたい(両親からの依頼)

といった理由で浮気調査を依頼する方が多いようです。

事前の情報が多いと調査はスムーズに進む

パートナーの行動(会社を出る時間や出張の日時と行先)などがはっきりしていると、尾行や張り込みがやりやすくなります。

また、「毎週金曜日は飲み会で帰りが遅いと言っているが、その日に浮気相手と会っている可能性が高い」などの情報があると、ピンポイントで調査できるため探偵の人数や調査時間数を減らすことができます。

逆に「浮気しているような気がするが、いつ誰とどこで会っているのかわからない」という場合は、調査に時間を要してしまいます。

情報が少ない依頼も探偵は引き受けてくれますが、料金が高くなる可能性があります。事前にわかる情報は、すべて探偵に伝えておきましょう。

素行(行動)調査の場合

探偵が素行調査の依頼を受けた場合も、浮気調査と同様に尾行や張り込み、聞き込みなどを中心に調べます。

離れて暮らす親や子どもの行動が心配という場合は尾行してよく立ち寄る場所での様子を撮影したり、周辺の人に聞き込みをしたりして依頼者に報告します。

主に下記のような事情から、依頼をする方が多いようです。

  • 配偶者がギャンブルで借金を抱えているものの、本当のことを話してくれない
  • クレジットカードの請求額が多いが家には買った品物がない。何に使っているのか知りたい
  • 単身赴任中の夫の行動が怪しい
  • 離れて暮らす子どもの行動が心配
  • 子どもが不良グループとつき合っているようだが、本当のことを話してくれない

クレジットカードや消費者金融の借入状況などは次の3機関に開示請求することで調べられますが、本人しか請求できません。

「クレジットカードや借金の残高を調べます」と言っている探偵業者がありますが、違法行為なので気をつけましょう。

本人以外の人が調べたい場合は弁護士に照会してもらうか、委任状が必要になります。

信用情報機関名 対応先
JICC(日本信用情報機構) ・消費者金融
・銀行
CIC ・消費者金融
・クレジットカード会社(信販会社)
KSC(全国銀行個人信用情報センター) ・銀行系のカードローン
・日本学生機構(延滞情報のみ)

人探し調査の場合

探偵が人探し調査をする場合、依頼者から得た情報をもとに行き先の予測を立てて調査していきます。

調査方法は聞き込みが中心で、ある程度居場所が特定されると張り込みなどをして本人かどうかを確かめていきます。

スムーズに調査を進めてもらうため、依頼時にはなるべく詳細な情報を伝えることが大切です。特に次の項目は伝えておきましょう。

情報 内容
氏名 本名
ニックネーム
SNSでのハンドルネームやアカウント名
生年月日 「年齢よりも若く見える」「老けてみえる」などの情報も
身体的な特徴 体型(やせ型、太っているなど)
髪型、ヒゲ、毛髪の色
傷跡、ほくろなど
行方不明になったときの状況 家を出た原因や悩み、トラブルの有無など
家族や友達との会話
メールの内容など
携帯電話の番号 現在の携帯電話の番号
携帯電話のカバーやアクセサリー(ストラップなど)の特徴
SNS 使用しているSNSと、そのアカウントやハンドルネーム、ブログのタイトルなど
写真 なるべく最近の写真
・顔写真(真正面、ななめ、横顔など)
・全身の写真
・スナップ写真(自然な表情がわかるもの)
所持金 所持していると予測される金額
服装 失踪時に着用していたと思われる服装
普段の服装(スポーツウエア、カジュアル系、スーツなど)
好きなブランド
持ち物 普段よく使うバッグ、財布、ノートパソコン、本など
勤務先・学校 勤務先(本社と実際に勤務していたところの住所と電話番号など)
交友関係 友達、趣味のサークル、習い事など
経歴 過去の職歴、結婚歴、交際歴など

「人探し」は、警察に捜索願を出しても動いてくれない、家出した子どもを探したり、認知症で徘徊した高齢者を探すケースが多いです。

しかし、それ以外にも下記のようにさまざまな人探しの依頼があります。

  • 幼いころに生き別れになった親に会いたい
  • 出会い系サイトで知り合った異性にだまされた
  • 素性のはっきりしない男性との交際で妊娠したがその後行方がわからない
  • 初恋の人に会いたい
  • 亡くなった父に隠し子がいたようだ。遺産相続のために所在を知りたい
  • 長年不在になっている隣家の壁が崩れそうなので連絡先を知りたい

探偵の調査は尾行・張り込み・聞き込みが中心

探偵が行う調査には上でご紹介した浮気調査や素行調査、人探しの他にも結婚相手や採用する人に関する身辺調査などがあります。

また、最近増えているご近所の嫌がらせ行為、ストーカー被害も探偵が依頼を受けて調査をしています。

ただ多くの調査では「尾行」「張り込み」「聞き込み」を中心に行っています。この3つが探偵の調査の基本と言えるでしょう。

探偵に依頼する場合の注意点

調査の難易度で料金が変わる

調査内容やヒントとなる情報が少ないなど難易度が高い場合は、それだけ調査員の数も時間もかかります。

そのため、発生する料金も大きく違ってきます。

ある探偵業者の浮気調査における計算例をご紹介します。

情報の量 料金 合計
浮気の曜日や時間帯、場所などを把握している
自動車で移動している
調査日数……1日
調査料金……8万円
諸費用……4万円
12万円
休日に浮気しているようだが場所はわからない
移動手段は電車とバス
調査日数……2日
調査料金……14万円
諸費用……4万円
18万円
浮気しているようだがいつどこで会っているのかわからない
移動手段も不明
調査日数……3日以上
調査料金……24万円以上
諸費用……4万円
28万円以上

このように情報が少ないと調査するのに必要な日数や調査員の人数が変わるため、料金は高くなっていきます。

相場を大きく超えている場合は注意

多くの探偵事務所は優良なのですが、中には足元をみて不当に高額な費用を吹っかけてくる事務所もあります。

探偵に依頼する方の多くはどこにも相談できず、悩んだ末に依頼をしているので心理的にも追い詰められています。

それを利用し、不当に高額な費用を請求する事務所に騙されないためにも、料金相場を理解しておきましょう。

信頼できる事務所かどうかを確かめる

探偵の調査は料金が高額になることが多いため、事前に信頼できる業者かどうかをよく確認することが大切です。

探偵業者はホームページを持っていますし、無料相談も行っています。そういった情報や機会を利用して、依頼する前に次の点をチェックしましょう。

チェックポイント 内容
信頼性 ・探偵業届出番号
・違法な調査(GPSの使用やクレジットカードの利用状況などを調べるなど)をしていないかどうか
料金 ・料金の内訳や設定の根拠が明らかにされているか
・追加料金の有無やその内容が明確になっているか
調査方法 ・調査方法(尾行、張り込み、聞き込みなど)について具体的な説明があるかどうか
契約 ・契約書と重要事項説明書を交付し、内容をきちんと説明しているかどうか
・強引に契約しようとしていないかどうか

安すぎたり違法調査もOKな探偵には要注意

探偵業者の中にはいい加減な対応をする事務所もあるので、料金が安すぎる場合には注意して下さい。

過去に撮影した不鮮明な画像を「浮気の証拠写真」として報告したり、追跡したけれど渋滞で見失ってしまったと言って調査時間を増やして高額請求したりするケースがあります。

本来なら違法となるような調査を受ける事務所も、こちらとしては有り難いですが後から高額な費用を請求されたりします。

こちらの指示で違法行為を行わせた以上、たとえ知らなかったとしても厄介な事になります。

料金が不安な場合は「成功報酬制」を取っている探偵業者を探すといいでしょう。

ストーカー行為になる依頼はしない

「以前付き合っていた恋人と訳があって別れたが、今結婚していなければもう一度プロポーズしたい」という依頼が、実は相手の居場所を突き止めてストーカー行為をしたい人の依頼だったケースがあります。

依頼を受けた探偵側では本心をよく確かめてから依頼を受けるかどうかを検討しますが、万が一調査結果がストーカーやDVにつながる恐れがあると判断した場合は調査を中止することがあります。

探偵の依頼内容は多岐にわたりますが、どんな依頼でも引き受けるというわけではないと理解しておきましょう。

探偵の依頼の流れや内容まとめ

探偵には浮気調査や人探し、ご近所の嫌がらせ対策など様々な依頼が寄せられます。

特に多いのは浮気調査ですが、警察がすぐに動いてくれない行方不明者の調査も一定の人気があります。

どの依頼も、調査方法は「尾行」「聞き込み」「張り込み」といった地道なテクニックが中心で、料金は調査員の時給や人数、調査にかかった時間で計算されます。

中には定額のパック料金や成果報酬制を取っている探偵業者もあるので、依頼をする前に数社を比較検討すると良いでしょう。

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