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探偵にいじめ調査を依頼できる?事例や証拠集めの実態を紹介

探偵にいじめ調査を依頼できる?事例や証拠集めの実態を紹介

探偵にいじめ調査を依頼できる?

結論から言うと、探偵にいじめ調査を依頼することは可能です。

多くの探偵事務所で、子供はもちろん、大人のいじめに対する調査を請け負っています。

中にはいじめ調査を専門としている探偵もいる他、探偵事務所が調査協力をしている「いじめSOS 特定非営利活動法人 ユース・ガーディアン」という組織もあります。

こちらは子どものいじめ専用ですが、無料で相談ができるだけでなくいじめ解決の実績も豊富にあるので、いじめで悩んでいるお子さん、ご両親は相談してみましょう。

・ユース・ガーディアン
電話番号:0570-090-112
受付時間:平日午前11時~午後7時まで

探偵のいじめ調査の内容

子供を見守りいじめの有無を確認

いじめ調査の依頼で多いのが「子供のいじめ」ですが、保護者が一日中子供の行動を見守るのは現実的に困難です。

そこで探偵事務所は、保護者に変わって子供の様子を見守り、いじめの有無を確認します。

主な調査内容 ・張り込み
・尾行

校内の撮影はできませんが、下校後にいじめの事実があれば写真や動画を撮影し、証拠にすることも可能です。

なお、子どもによっては親に心配をかけたくないためにいじめられている事実を隠そうとするので、探偵に調査を依頼する場合は子どもには隠すのも手です。

加害者は人前ではいじめをしない事が多いので、探偵は誰にも存在が気取られないよう細心の注意を払って調査を行います。

加害者の行動調査

主な調査内容 ・張り込み
・尾行
・聞き込み

探偵事務所のいじめ調査では、被害者だけでなく加害者の行動も調査し、証拠となる写真などを集めます。

昔に比べ現在のいじめは、LINEやゲーム内といった人目につかない場所で行われるケースも増えています。

また、学校の中で勉強やスポーツが優秀で人気者に属する生徒たちが「いじめる側(加害者)だった」というケースは珍しくありません。

いじめている側は外面が良い事が多く、先生からの評価も高いためいじめの相談をしても相手にしてもらえず、むしろいじめが悪化するなど深刻なケースへ発展してしまうケースもあります。

そこで加害者を調査していじめの明確な証拠を集めることで、時としていじめを隠蔽する先生や教育委員会、周囲の人間にもいじめの事実を認めさせることが可能です。

加害者の保護者の素行調査

主な調査内容 ・張り込み
・尾行
・聞き込み

いじめによるダメージに対し損害賠償、慰謝料を請求する場合、いじめる側が未成年だと親が責任を取らなくてはいけません。

そしていじめにおける民事訴訟などで大切なのが、「加害者の親はいじめを知っていたか」という点です。

探偵事務所は“いじめの証拠集め”だけではなく、加害者の親の行動も確認します。

「いじめの事実を周囲に隠すように言う」「いじめていることを知っていながら何もしない」などの行動も慰謝料を請求する上での証拠のひとつになります。

また、時には加害者の親自身が、被害者の家に嫌がらせの手紙を送ったり、ゴミを投げ入れるなどいじめに協力していたケースもあります。

いずれも探偵の尾行や聞き取り調査で明らかになるので、慰謝料を請求する上でも有利になるでしょう。

教職員の素行調査

主な調査内容 聞き込み

学校でのいじめの場合、担任の先生以外にも教育委員会がいじめ問題に関わっているケースが多いです。

そこで探偵事務所では教師の対応に問題はなかったのか、いじめの事実を隠蔽していなかったか、といった調査もします。

なお、いじめの事実を把握していたのに対策をしなかった場合、学校内での安全配慮義務違反による債務不履行責任で訴えることが可能です。

いじめの証拠集めの支援

探偵事務所では、いじめの証拠を集めるために様々な協力も行ってくれます。

たとえば、次のような協力です。

  • いじめられている子どもと話し合い、詳細を打ち明けてもらう
  • いじめられた子供に内緒でボイスレコーダーを設置
  • 子どもの協力の下、ボイスレコーダーをもたせて証拠の収集
  • 高品質の画像や動画を撮れる機器の貸し出し
  • 裁判で有利になる証拠や知識のアドバイス

親だけでは難しい法律問題なども、被害者側が有利になるような証拠を集めてくれます。

探偵のいじめ調査の事例や実態を紹介

探偵事務所のいじめ調査は、ここ数年で依頼件数が増えています。これはインターネットの普及により、SNSで友達と連絡が簡単に取れるようになったことが大きく関係しています。

実際に、探偵事務所のいじめ調査でおこなった事例について4つご紹介します。

事例1.SNSによるいじめ

SNSにより友達との連絡が便利になりましたが、その裏では「掲示板へ悪口の書き込み」などが目立つようにもなりました。

SNSによるいじめの事例で多いのが、次のような行動です。

  • 「○○(実名)消えろ」など悪口を書き込む
  • グループチャットから外される
  • グループチャット内で大勢に悪口を書かれる

SNSによっては書き込んだ文章を消すこともできるため、証拠を残せないのが難点です。

また、匿名で悪口を書かれることも多く、誰がいじめに関与しているのか把握できないこともあります。

昔のいじめは直接相手に向かって発言するのが一般的でしたが、最近はインターネット利用し手口が巧妙になっているので。どのような手段でいじめられているのか様々な角度から確認する必要があります。

事例2.加害者がいじめの事実を認めない

子供が明らかにいじめられているにも関わらず、加害者が認めないケースも珍しくありません。

たとえば、次のような事例があります。

  • 加害者の自作自演により「いじめた側」になってしまった
  • 証拠隠滅やアリバイによりいじめの事実を隠された
  • 民事訴訟を起こすと伝えても相手にされない(無視)

陰湿ないじめをする人たちは、悪い意味で頭が良いケースが多いです。

そのため、先生から気に入られている、クラスのリーダー的存在で信頼が厚い、証拠を隠すのが上手いなど、賢い人が多いです。

また、親がPTAや教育委員会の幹部をしているなど、いじめをしても自分は咎められない後ろ盾がある場合もいじめを認めません。

加害者はいじめを認めなければ元々心にダメージを負っている被害者が折れたり、進学でやり過ごせると思っているので、探偵に依頼するなどして証拠を集め、無視できない状況を整える必要があります。

事例3.脅しや金銭要求のいじめ

脅しや金銭要求など、これまでは中学生以上のいじめで多く見られていましたが、最近は小学生同士でも多発しており大きな問題とされています。

たとえば、次のような事例があります。

  • 「万引きして来い!」と毎日のように脅迫されている
  • 一緒に遊ぶけど飲食の支払いを毎回させられる
  • お金を○日までに用意しろと言われる

お金の貸し借りは大人でもトラブルの原因です。はじめはお小遣いでお金の受け渡しをしていたけど、いつしか親の財布からお金を取るようになってしまう子供も珍しくありません。

悪口や暴力だけではなく、金銭要求を脅迫するのはいじめであると同時に犯罪です。

子どもと言えどやっていることは犯罪者と同じですので、しっかり証拠を集める必要があるでしょう。

事例4.証拠のでにくい陰湿ないじめ

一般的には証拠の残るいじめが多いですが、中には証拠の残りにくい方法で精神的な苦痛を与えてくるケースもあります。

特に厄介なのが、次のような事例です。

  • 仲良しの子たちから突然の無視や仲間はずれにされた
  • 内履きなど物を隠される
  • 「嫌なあだ名で呼ぶ」「変な噂を流す」など
  • 強姦をした後に動画を撮影して「バラしたら動画をばらまく」と脅す

集団無視や物を隠す、悪ふざけ・からかうなど、弱みを握って脅すことでいじめの露呈を防ぐ、どれも非常に恐ろしいいじめです。

中には大人が同じいじめをやれば、間違いなく犯罪になるようなケースもあります。

しかし、この手のいじめは探偵の調査などで露呈しても、加害者側は証拠を隠そうと思っている=いじめをしている自覚がある上で隠蔽していた分悪質なので、後味の悪い結果になりやすいです。

いじめられた子どもの心を救うためにも、確固たる証拠を集めた上で、法律に基づいて加害者に謝罪の要求や慰謝料の請求をしていくべきでしょう。

子供はいじめを隠すことが多いので早急な調査と解決が必要

子供の中には、いじめられていることを親や大人の人に隠すことがよくあります。これには、次のような心理が働いていると考えられます。

  1. 親に迷惑かけたくない
  2. 誰にも知られたくない
  3. いじめと思い込みたくない
  4. 嫌がらせを受けても相手は大切な友達

いじめにより自ら命を経ってしまうニュースが増えていますが、多くが子どもが隠すことにより「親が把握していなかった」「いじめられているように見えなかった」というケースです。

一番質が悪いのは「仲間だと思っていた友人」からのいじめです。

いじめの事実を親や先生に伝えると友達関係が崩れてしまうので、学校内でひとりぼっちになってしまうのを恐れ、嫌がらせを受けている事実を誰にも相談せず我慢してしまいます。

そしてその我慢が限界に達した時、自殺という最悪な結末に至ってしまうことがあるので、子どもに不審な点があれば早めに調査するのが重要です。

探偵にいじめ調査を依頼する平均費用は?

探偵にいじめ調査を依頼したときの平均費用は一日約10万円前後となっていますが、調査する時間帯や人数によって料金は変化します。

探偵のいじめ調査費用の内訳は、大きく分けて4つです。

費用項目 内訳
調査 人件費や着手金などの基本料金+α
諸経費 駐車代やボイスレコーダーなどの機材代
成功報酬 調査依頼が成功した時に発生する報酬
手数料 裁判所へ提出する調査報告書などの作成手数料

いじめ調査の多くは一日では解決できないため、証拠を確実に集めるために数日は必要です。

そのため、50万ほどの費用がかかることも覚悟しておきましょう。

また、加害者とその家族を刑事事件として訴えたい場合、いじめの証拠集めの他に加害者の住所なども調べる必要があるため、より費用が割高になる場合もあります。

いじめ調査の費用が気になる方へ

子どもがいじめられているかは気になるけど、一日10万円も発生するのは…と費用面で躊躇してしまう場合、こちらで出来る範囲の調査を行うことで費用を抑えることが可能です。

たとえば、次のような準備です。

  • できる範囲いじめの証拠を集める
  • いじめられる日など共通点を探す
  • いじめ調査の目的を明確にする

例えば目的は「いじめられているか知りたいのか」「いじめの加害者に謝罪させたいのか」「加害者に慰謝料請求をしたいのか」で、調査の方法もかなり変わってきます、

また、「◯◯くんがいじめを目撃している」など、少しでも証拠となる情報や材料を集めておくことで、探偵による下調べの日数が減るため費用を抑えることができます。

探偵のいじめ調査依頼が成功するポイント

探偵事務所へいじめの調査依頼をしても、残念ながら必ず成功するとは限りません。

例えば民事訴訟を起こしても相手が弁護士を立ててくる可能性も考えられるため、証拠が不十分では敗訴してしまう場合があります。

高い費用だけ支払う以上、確実にいじめ調査を成功してもらうためにも以下の3つのポイントをクリアしておきましょう。

最初にいじめ調査の目的を明確に伝える

探偵にいじめ調査のゴール(目的)を決めることで、計画が立てやすくなります。

  • いじめている人を特定してほしい
  • 民事訴訟で勝訴できる証拠を集めてほしい
  • 加害者の親にいじめの事実を知らせて謝罪させたい

上記のような目的が明確でない場合、探偵事務所は何日も張り込みや尾行といった調査を行わなくてはいけません。

調査の時間や人数が増えれば費用も大きく増加するため、調査依頼をする前に最終目的はしっかり決めておきましょう。

加害者の特徴や個人情報を用意しておく

子どもの協力により事前にいじめている相手がわかってるなら、顔の特徴や身長・住所などわかる範囲の個人情報をデータにしましょう。

加害者が不明の場合、探偵は限られた情報から犯人を特定する必要があるので、調査に時間がかかってしまいます。

最悪、調査を進めている間にイジメ問題が加速し、取り返しのつかないことになる可能性があるので、判明している範囲でいいので全ての情報を集めておきましょう。

探偵社の料金体制を事前に知っておく

探偵事務所によっていじめ調査の細かい料金体制が異なります。

例えばA事務所は調査1時間につき1万円でも、B事務所だと調査1時間につき1万5千円というケースがあります。

また、成功報酬も事務所によって請求をしない場合もあるので、依頼をする前に料金体制を把握しておきましょう。

おすすめは複数の探偵事務所に相見積もりを依頼し、料金が安く対応も信頼できそうな事務所に依頼するという方法です。

探偵にいじめ調査を依頼まとめ

探偵や弁護士を利用していじめの証拠が揃い、言い逃れができなくなると学校や加害者の親の対応は大きく変わります。

現代のいじめは「子供にやり返させる」方法ではなく、証拠を集めて慰謝料を請求、学校を訴訟するなど理性的に制裁を与えることが一番の解決策となります。

保護者だけではいじめの証拠集めは時間がかかってしまうため、子供が取り返しがつかない事件に巻き込まれたり、引き起こしてしまう可能性があります。

早期解決に向け、最寄りの探偵事務所や「いじめSOS」などに無料相談しましょう。

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