探偵の仕事
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探偵による浮気調査の報告書サンプル3例や活用方法、注意点を紹介

探偵による浮気調査の報告書サンプル3例や活用方法、注意点を紹介

探偵事務所や興信所に浮気調査を依頼した場合、調査後には浮気調査報告書が提出されます。

これは、不貞の事実を示す証拠となるため、記載方法や内容が非常に重要になります。

今回は浮気調査の報告書のサンプルや内容について紹介するほか、報告書をどのように活用するかという点についても解説しますので、参考にしてください。

浮気調査の報告書のサンプルを紹介

探偵事務所や興信所に浮気調査を依頼した場合、調査終了後に「調査報告書」が依頼者に提出されます。

詳細は後述しますが、浮気調査に成功した場合の調査報告書は、その後の依頼者の対応を有利に進めるために活用される「証拠資料」で、裁判における不貞の事実を示す証拠として扱われることもあります。

ここでは、浮気調査の報告書がどのような内容なのか紹介します。

報告書のサンプル①A社

浮気調査報告書_サンプル1

1つめのサンプルは、調査対象者(ほとんどが配偶者)と参考女性(浮気相手)が車に同乗している(逢引きしている)事実を示しています。

行動パターンによって異なりますが、探偵事務所・興信所は対象者が自宅、または勤務先を出たときから尾行を開始します。

分単位で行動を記録しており、参考女性と合流したあとも尾行・調査は続きます。

このサンプルでは、対象者と参考女性が対象者本人の車両に乗っているところを写真に収めています。写真には撮影した日付・時間が記録されています。

加えて、立ち寄った場所については詳細な住所まで記載されており、報告書の末尾に地図にてまとめられていることがあります。

報告書のサンプル②B社

浮気調査報告書_サンプル2

2つめのサンプルでは、対象者本人の車であることを証明するナンバープレートや、浮気相手とキスをしている事実を示しています。

時刻ごとの行動履歴が時系列順に記載されていることと、行動利益を裏付ける写真が添付されているのが、浮気調査報告書の特徴です。

このサンプルでは、対象者と参考女性がキスをしている瞬間を写真で撮影しており、証拠能力としては十分でしょう。

しかし、キスだけでは慰謝料請求や、離婚の原因となる不貞行為をしていると認められないケースがほとんどです。

慰謝料の請求などをしたい場合は、より確定的な証拠(事実)を掴むため尾行・調査が継続する必要があるでしょう。

報告書のサンプル③C社

浮気調査報告書_サンプル3

3つ目のサンプルでは、対象者と参考女性が女性の自宅と思われるマンションに入ったこと、女性の部屋に一緒に入った可能性があることを示しています。

オートロックがないマンションであれば、入室するまで尾行を継続したり、部屋番号を特定したりします。オートロックのマンションに入った場合、明かりが点灯した部屋に入室したと想定して張り込みを行います。

シティホテルやラブホテルに入った場合は、入った瞬間や部屋を選んでいる瞬間、ホテルを後にする瞬間、その後の行動について写真を撮影し、動かぬ証拠として報告します。

いずれの場合も対象者と参考女性の双方が日常生活に戻る瞬間まで調査は継続され、ホテルに出入りした写真があると肉体関係があると見なされやすいので、慰謝料請求や離婚で有利になる証拠となりやすいです。

状況によっては浮気の相手方の自宅・勤務先などを調べるため、調査内容が変更になる場合もあります。

浮気調査の報告書の主な種類

実際の報告書は詳細な行動履歴や多くの写真によって「誰の目に見ても明らかな証拠」として、依頼者に手渡されます。

また、映像資料をまとめたDVD資料や、音声データなどが調査内容の報告として提出されるケースが多い傾向になります。

浮気調査の報告書は主に下記の3つの媒体で構成されます。

  1. 書類の報告書
  2. DVD資料
  3. 録音音声のデータ

書類の報告書

1つめが書類による調査報告書です。調査対象者(夫または妻)と浮気相手の行動について文章と写真で記されています。

具体的には、調査対象者や浮気相手の行動履歴が日付、時間、場所、目的地までのルート、立ち寄った場所など、詳細な情報が記録されています。

また、調査対象者と浮気相手が一緒にいるときだけではなく、対象者が1人でいるときの行動についても記録されているため、行動履歴の信ぴょう性が高められています。

さらに、それぞれの記録に対する裏付けや不貞の事実が客観的にわかる写真も添付されます。

行動内容によっては、調査対象を浮気相手に変更し、自宅や勤務する会社を割り出したうえで報告書に記録される場合もあります。

DVD資料

2つめがDVD資料です。DVD資料には、調査中に撮影された対象者や浮気相手の映像が記録されています。

撮影したものをそのままDVDにするのではなく、わかりやすいようにカット割りや明るさ・手ブレ補修などの編集が加えられているケースが多く、クオリティの高い映像資料として作成されます。

動画で撮影するほうが伝わりやすい情報をまとめることで、調査報告書の内容がより具体的になるため、最近では文章の報告書だけではなく、DVD資料を作成して添付するケースが増えています。

録音音声のデータ

3つめが録音された音声データです。調査中に対象者や浮気相手に近づいたり、接触したりしたときに録音されたもので、2人の親密度などを把握できる資料となります。

写真が添付された調査報告書やDVDの映像資料と比較すると、それほど重要度が高い資料はなりませんが、それぞれの報告書類の補完資料として利用されるケースが多いといえます。

浮気調査の報告書の活用方法

文章や写真、映像などを用いて作成された浮気調査の報告書はどのように活用されるのかを解説します。

具体的には下記の目的に対して活用されます。

  • 浮気の事実を認めさせる
  • 浮気相手との関係を清算させる
  • 離婚を有利に進めさせる
  • 裁判における証拠として利用する
  • 慰謝料請求を有利にするため活用する

浮気の事実を認めさせる

浮気調査の報告書は、調査対象者に浮気の事実を認めさせるために活用されます。

配偶者に対して、「客観的な証拠資料」として提示することで、不貞の事実を認めさせることができます。

浮気の証拠資料は浮気調査を行う最大の目的であり、その後の対応をスムーズに進めやすくするための重要なツールとなります。。

浮気相手との関係を清算させる

浮気調査の報告書は、配偶者と浮気相手との関係を清算させるためにも活用できます。

配偶者が浮気をしていることが発覚しても、離婚せずに婚姻関係を続けていくことを起業する依頼者もいらっしゃいます。

その場合に重要になるのが、配偶者と浮気相手との関係性です。調査によって不貞関係が明るみになったあとに、関係が絶たれているかどうかというのは重要になります。

浮気調査の報告書があれば、配偶者と浮気相手の双方に不貞の事実を認めさせることができ、関係を清算させたり、今後の接見を禁止したりと、双方を物理的に引き離すことができるようになります。

離婚を有利に進めさせる

浮気の調査報告書は、配偶者との離婚を有利に進めさせるツールにもなります。

浮気が発覚したあとに離婚を選択する場合、夫婦の協議によって両者が納得した状態で離婚することを目指します。

財産分与や慰謝料の金額、子どもがいる場合は親権や面会の条件、養育費の金額設定など、離婚のための協議によって決められる項目は多岐にわたります。

これらの話し合いは浮気をされた側(依頼者側)に有利に進められることになります。浮気の調査報告書があれば、離婚の原因がどちらにあるのかが明確になるため、離婚協議に有利に働くというわけです。

裁判における証拠として利用する

離婚のための協議が決裂した場合、調停による離婚を目指すことになります。また、調停も不調に終わってしまった場合は、家庭裁判所に離婚の提訴を行い、裁判官の指示・判断を仰ぐことになります。

離婚調停は調停委員の判断による部分が大きくなりますが、浮気の事実を客観的に示す証拠があることで、調停を有利に進められる可能性は高くなります。

また、不貞が原因で離婚を争う裁判を行う場合、不貞の事実を示す客観的な証拠の存在が浮上に重要になります。

浮気調査の報告書は裁判資料としても有効になり、配偶者に明らかな不貞行為があったと判断された場合、離婚成立の判決や慰謝料支払い命令などを勝ち取りやすくなるといえます。

特に、裁判所の判決・判断は法的な拘束力があるため、強制的に離婚を成立させることが可能になります。

浮気によって離婚を目指す場合、最初の競技から最終的な裁判に至るまで、調査報告書は威力を発揮するということを理解しておきましょう。

慰謝料請求を有利にするため活用する

配偶者だけではなく、浮気の相手側に慰謝料を請求するためにも調査報告書は活用されます。

不貞の事実を客観的に示す調査報告書があれば、浮気(不倫)相手が慰謝料を逃れることは難しくなります。

調査報告書は慰謝料の金額に大きく関わる、大切な資料となるのです。

ただし、浮気相手側が「相手(この場合は調査対象者)が既婚者とは知らなかったこと」「知らなかったことに過失がないこと」を客観的に立証した場合、車両を払わせることは難しくなる可能性があります。

浮気調査の報告書を受け取る際の注意点

浮気調査の調査報告書は、ただ受け取るだけではいけません。不貞の事実を示す客観的な証拠として成立し、今後の対応に利用できる質・内容なのかどうかを確認する必要があります。

調査報告書を受け取る際は、特に下記のポイントに注意しましょう。

  1. 調査報告書に誤りがないか確認する
  2. 調査対象者の行動時間が書かれているか確認する
  3. 調査対象者や浮気相手の顔や服装が詳細に掲載されているか確認する

調査報告書に誤りがないか確認する

浮気の調査報告書は調停や裁判の資料として使用されることもある重要なものです。しかし、ちょっとしたミスや間違いがあると、証拠として採用されなくなる可能性があります。

そのため、調査報告書の内容に誤りがないか、担当者と一緒に必ず確認しましょう。

下記のポイントは特に気を付けて確認してください。

  • 行動履歴などの日付や時刻に誤りがないか
  • 墓所や住所などに誤りがないか
  • 添付されている画像や映像が鮮明で、調査対象者や浮気相手がはっきりと認識できるか
  • 画像・映像に撮影日・撮影時間が付記されているか

調査対象者の行動時間が書かれているか確認する

調査報告書に記載されている内容のうち、行動時間は非常に重要な要素となります。

報告書には調査対象者の行動履歴に必ず時刻が記載されています。また、その行動履歴を裏付ける写真や映像にも時刻が付記されています。

その両方が一致しているかどうかを確認しましょう。また、時系列的に見てそれらの証拠と時刻に矛盾がないかもチェックしましょう。

行動時間が記載されていない場合や、矛盾がある場合は、証拠として認められない可能性があります。調査報告書を信頼できる証拠資料として利用するなら、欠かせない作業となりますので必ず確認してください。

調査対象者や浮気相手の顔や服装が詳細に記載されているか確認する

調査対象者や浮気相手を撮影した画像・映像が鮮明で顔や服装を判別できるか、詳細が文章として記載されているか、確認することが大切です。

浮気調査によって配偶者と浮気相手の不貞の事実が発覚した場合、依頼者は配偶者だけではなく浮気相手にも慰謝料を請求できます。

ただし、浮気相手の顔や服装などが詳細に記載されていなかった場合、証拠として認められず慰謝料を請求できなくなる可能性があります。

浮気相手の顔や服装などを確認するのは気が引けるかもしれませんが、慰謝料の金額に影響しますので、必ず確認するようにしましょう。

浮気調査の報告書まとめ

今回は浮気調査の報告書のサンプルや種類などについて解説しました。

浮気調査が完了したのちに交付される調査報告書は、離婚協議や調停、裁判など、その後の対応に欠かすことのできない重要な証拠資料となります。

そのため、調査の内容・浮気の証拠を客観的かつ詳細に示した報告書を作成してくれる探偵事務所・興信所を選ぶことが重要です。

また、報告書が作成された際には、その内容に不備がないか、時刻や写真の記載、次兄例の矛盾がないかなど、細かく確認するようにしましょう。

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