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ストーカー被害を受けても警察はすぐに動かない?

ストーカー被害を受けても警察はすぐに動かない?

ストーカー被害を感じるようだったら、やはり心配なので、警察に出向きたいところです。しかし警察はストーカーの犯人が確定していなければ協力的ではありませんし、刑事事件に検挙できるか否かでも、相談者側への姿勢は変わってきます。ですから、大ごとになる前にストーカー対策を行いたいと考えているなら、探偵社への依頼がベストといえるでしょう。

増加傾向にあるストーカー?でも警察はすぐに動いてくれない!

ストーカー被害に遭ったとしても、すぐに警察が動いてくれるとは限りません。ストーカーというのは、

  • 非常識な頻度で電話をかけてきたり、メールやFAX、あるいはSNSでコンタクトをとってくる
  • 勝手に贈り物を贈ってきたり、一方的な内容の手紙を送ってくる
  • 自分の後をつけ回す
  • 盗聴・盗撮などをして行動を監視する

といった行為をする輩です。

ただこうした変態みたいなヤツが最近出現したのかといえば、そうでもありません。昔から“片思い”とは数限りなくあるものです。片思いに落ちたら、普通は様々な方法で惚れた相手に好意を伝えようとしますが、それが度を越えると上記のような“ストーカー行為”になってしまうわけです。

昔はストーカー行為を犯罪として処罰していませんでした。それは多くの場合ストーカー行為が起きても、傷害や殺人といった重大犯罪にまで発展することが少なかったからでしょう。ところがストーカー行為が殺人事件にまで発展してしまった「桶川ストーカー事件」以来、
「ストーカーなんかキモい!法律で規制して!」
という世論が高まり、<ストーカー規正法>が成立したわけです。

ストーカー規正法が施行されてからは、こうしたストーカー行為をすることが違法行為となります。だから明らかにストーカー行為をしたという証拠を押さえることができれば、基本的に警察は動きます。しかしあくまで“基本的に”であって、ストーカー行為に遭っているだけで、すぐに警察が動いてくれない事も珍しくはありません。

ストーカー被害を訴えても、なかなか警察が動いてくれない理由とは?

警察にストーカーを訴えても、なかなか捜査に動いてくれないことがあります。その理由として、よく指摘されるのが

  • ストーカーの正体が特定できない
  • 警察が忙しい

というモノです。

「犯人の正体がわからないから、警察に捜査してもらうんだろ?」
とか、
「忙しいのが理由になるか!」
と色々ツッコミ所はあるのですが、これが“現代の警察の実態”と考えていいでしょう。警察は現行法の番人であって、決して正義の味方ではありません。またストーカー行為そのものが刑事罰のある犯罪だと認定されるようになったのは、ストーカー規制法以降の話です。

ミもフタもない話ですが、まだまだ警察自身がストーカー行為を重大犯罪だという認識は低く、実際に怪我人や死人が出るような事件が起こってからでないと、警察の迅速な対応は期待できないと考えた方がいいでしょう。

ストーカーの正体がわからない…警察の反応は鈍い?

犯人が特定できない場合、警察へのストーカー捜査は期待できません。ストーカーの正体は、

  1. 別れた元カレ・元カノや元ダンナ・元ヨメ
  2. 自分に告白してきたけど振った相手
  3. ある日突然、一方的にひと目惚れされた相手

というパターンが考えられます。

《1》や《2》の場合、もともと自分が生活している範囲内にある人間関係です。犯人が自分のストーカー癖を隠しているケースもありますが、基本的にストーカーの影が忍び寄ってきた場合、犯人の心当たりはつけやすいわけです。
ところが《3》のパターンだと、ストーカーの方で勝手にストーカー行為を行ってくるわけで、正体の掴みようがありません。

ストーカーの正体がよくわからない場合、警察の動きは鈍い傾向にあります。強制捜査権という絶対権力と全国規模の情報網を持ち、その気になればたちどころに被疑者の確保力を発揮するのが警察という組織です。しかし警察がその組織力を発揮するのは、“犯罪を認知してから”だったりします。

犯人特定が警察の協力度合いの境目です

逆に言えば、これから犯罪が起きるかもしれない…というレベルでは、何もしてくれないのが真実です。もちろん勝手に住居に侵入されて盗聴器を仕掛けられたとか、何かを盗まれたといった刑事罰の発生する“立派な犯罪行為”がストーカーによってなされたのであれば、現場検証などはしてくれるでしょう。

ただ専従の捜査班が結成され、警察の持つ組織力をフルに使ってストーカーを追ってくれるわけではありません。せいぜい所轄エリアの交番に勤めるお巡りさんが、重点的にパトロールをしてくれるだけと考えた方がいいでしょう。
それに対して《1》や《2》のようにある程度犯人の目星が着いていると、警察は比較的速やかに行動してくれます。

被害者から届出のあったストーカー本人を呼び出すなどして、ストーカー規制法の第一段階である<警告>を与えるだけですので、警察は大掛かりな捜査もしなくて対処できるわけです。

つまりストーカー対策として、すぐに警察を動かしたい場合、届出をする段階でストーカーが誰なのか?と、犯人の被害者のほうで特定する必要があります。探偵を雇ってストーカーの正体を探る意味はここにあるわけです。

警察は忙しい?基本的に起きた事件を捜査するのが警察

警察がストーカーの犯人捜査に積極的でないのは、文字通り“警察は忙しい”という理由もあります。
「市民の安全を守る警察が、忙しさを理由にストーカー事件に前向きでないとはけしからん!」
と怒る方もいらっしゃるかもしれません。

警察の弁護のような事をしておくと、警察の忙しさはガチです。することがなくて、警察署に行ってみればわかると思いますが、机に頬杖ついて鼻毛抜いているような警察官は滅多にいません。そして一般窓口には常に訪問者がウロウロしています。それぞれの目的は落し物の手続きだったり、免許の住所変更だったりと多種多様ですが、警察の仕事はそうした一般市民の相手だけではありません。

酔っ払って街角の看板を壊したヤツとか、喧嘩して相手に怪我させたヤツとか、手錠を掛けられて留置場にブチ込まれないまでも在宅捜査で呼び出される被疑者も少なからず警察署にはやってきます。あるいは痴漢や窃盗などで、ホントに留置場行きとなる被疑者へ面会に来た人の相手もしなければなりません。

そして極めつけは交通事故です。事故が発生すれば、直ちに現場へ駆けつけなければなりませんし、事故の処理で当事者を警察署に呼んで事情聴取する必要もあります。こうした様々な仕事を事前に予想することは不可能です。突然発生した事件に対して、警察はすぐに対処しなければなりません。

刑事事件の検挙できれば警察は動くけれど…

だから…といっては何ですが、ストーカー事件の相談に来られても、盗聴器を仕掛けられたり、ストーカーに切りつけられたりといったすぐに刑事事件として検挙できる“事件”が起きていない限り、警察としてはすぐに犯人を捜すために動いてくれないわけです。

とはいえ「桶川ストーカー事件」で、警察の窓口対応がいい加減で鈍かったことは、マスコミに散々叩かれました。

それを受けて警察もストーカー被害者が来所すれば、ちゃんと話を聞いてくれますし、簡単なストーカー対策はアドバイスしてくれる様になっています。また被害者が住んでいる場所の巡回パトロールを重点的に行うよう、所轄の交番に指示を出してくれるでしょう。

まとめ~警察はどこまで動いてくれるかを把握しておこう!~

ストーカー被害を警察に相談することは無駄ではありません。確かにストーカーの気配を感じ、その犯人を特定してもらおうと思っても、警察は動いてくれないことがあります。これは別に警察の怠慢ではないのです。警察は市民を守る仕事をしていますが、一個人を守るボディガードではありません。

つまり被害者一人を守るために相談に来た瞬間から、専従の捜査員を配置してストーカーを確保するために捜査をしてくれると思ってはいけないということです。警察が動くのは基本的に“事件が起こった後”からになります。もちろん犯罪件数を減らすために、キャンペーンとして防犯活動はしますが、実際に被害の発生した事件の捜査しかできないのが警察なのです。

犯罪が起こる前から、市民生活を監視する“警察国家”など、住みやすい国とは思えませんので、警察の行動原理は今のままでいいと思います。とはいえストーカーに盗聴されたり、最悪は刃物で切り掛かられてから警察に被害を訴えても、ある意味“手遅れ”なのも事実です。

ストーカーの気配を感じたら自分の力で、あるいは探偵を雇ってでも、まずは相手の正体を特定します。その上で警察に被害を届ければ、すぐさま警察はストーカー本人に警告や逮捕など、適切な対応をしてくれるでしょう。また犯人を特定する前でも、対策を相談すれば、様々なアドバイスをしてくれます。警察に出来ることと出来ないことを把握しておくのが、正しい“警察の利用方法”だといえるでしょう。

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