探偵の仕事
  • 素行調査・身辺調査
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身元調査で探偵に出来ること・出来ないこと。そして費用の相場とは

身元調査で探偵に出来ること・出来ないこと。そして費用の相場とは

探偵が行なう身辺調査にも、出来るものと出来ないものがあります。どんな案件が難しいのかと言うと、犯罪になりかねない案件や違法な調査方法を用いなくてはならない場合です。

身元調査で探偵が出来ること・出来ないこと

探偵に頼めば、警察ほどではありませんが、知りたい相手の個人情報はほぼ100%知ることが出来ます。探偵には警察のような強制捜査権がありませんので、ミもフタもない話をしてしまえば、調査に関して探偵の権限は一般人と同レベルです。しかしこの世の中というのは、何処に行けばどんな情報を知ることが出来るか?ということは意外に知られていません。

また他人から必要な情報を聞き出す術も、才能と経験によって驚くほどの違いがあります。探偵は依頼人の望む必要な情報を限られた期間の中で、より早くより正確な情報を集めることができるのです。

身元調査で明らかに出来る情報とは?

身元調査で探偵が調べられる情報は、調査対象者の

  • 氏名・住所・連絡先などの基本情報
  • 生国から学歴や職歴といった経歴
  • 現在の経済状況(借金などの有無)
  • 友達や恋人の有無といった交際範囲
  • 政治団体や宗教団体に属してるか否かといった思想信条

など、ありとあらゆる個人情報を調べ上げることが出来るでしょう。

もちろん身元調査を依頼される度に、調査対象者の全ての情報を調べ上げるわけではありません。依頼人にとってすれば、自分の知りたいことが判ればいいわけで、探偵も依頼人のリクエストに役立つ情報に特化して調べるわけです。

基本情報にも間違いはある?

必ずしも、依頼人から聞いた調査対象者の基本情報が正しいとは限りません。調査対象者の名前、住所、連絡先などは、調査を依頼する時点でハッキリしている場合も多いので、普通は身元調査の基本としてすでに判っている情報です。中にはストーカーの犯人を突き止めたいとか、調査対象者の正体が一切わからない案件も珍しくはありません。しかし息子や娘の婚約者、あるいは企業の採用希望者の身元調査のような案件は、最初から相手の名前などの基本情報は聞いているわけです。

依頼人からの基本情報も、裏取りは必須です

だからそういう場合、調査対象者の基本情報は調べなくていいかといえば、そうでもありません。まずは依頼人の知っている調査対象者の基本情報が、ホントなのかという点を裏取り調査する必要があります。依頼人の知っている調査対象者の基本情報が正しいとは限らないからです。

婚約者の身元調査で、本人が偽名を使っていると判明すれば、結婚詐欺の疑惑が浮上するわけです。それだけでも具体的な結婚話にまで進んでいたら即破談でしょうし、少なくても息子や娘に相手とのつき合い方を考えさせなければなりません。
まぁ、探偵の仕事は事実を明らかにして依頼人に報告するところまでで、その調査結果をもとに依頼人がどういうリアクションをするかは依頼人次第です。とはいえ、まずは調査対象者の基本情報が本当かどうかしっかり裏取りするのが基本です。

依頼人のリクエストによって調べる情報は変化する!

依頼人が何を知りたいかによって、重点的に調べる情報は変わってきます。探偵の仕事は“調べること”ですので、対象者の個人情報に関して、大抵のことは調べられますが、どんな情報を得るかはクライアントの要望次第です。たとえば息子や娘の交際相手の調査をしたい場合、やはり気になるのは相手の仕事や経済状態でしょう。

結婚まで考えているとしたら、異性との交友関係もチェックしたくなるかもしれません。逆に調査対象者の信じる宗教や政治身上などはあまり問題になりませんから、いちいち深くは調べないわけです。もっとも交友関係の調査をする中で、特定の宗教団体の信者として勧誘活動を活発に行なっていたり、政治政党の党員や市民運動のメンバーとしてデモや選挙活動を積極的に行っていたりすれば、報告の対象になります。

そんなわけで、探偵に身元調査を依頼した場合、調査対象者の個人情報は大抵明らかになってしまいますが、どこまで調べてもらうかは依頼人の希望によって変わってきます。またどこまで深く調べるかは、調査期間によっても変わってきます。探偵の調査費用は決して安くはありません。調査期間を長くすればより深く調査対象者の実態を調べられますが、その分費用は高額になるわけです。身元調査を頼む時は費用対効果を考え、調査対象者の何を知りたいかを明確に伝えましょう。

探偵にも出来ないことはある?

探偵はその気になれば、身元調査において大抵の個人情報は調べられますが、探偵でも請けられない仕事はあります。それは
“犯罪に関わる調査”
です。

探偵が依頼を断るケースは調査が違法だったり、犯罪になる案件

探偵はどんな調査でも引き受けてくれるわけではありません。犯罪に関わる案件は引き受けてくれないわけで、その場合の犯罪というのは

  • 調査結果が犯罪に悪用される場合
  • 調査内容が違法だった場合

になります。

ひと昔前、まだ探偵が登録制でもなく、誰でも好き勝手に開業できた時代であれば、探偵は依頼人のどんな依頼でも引き受けていました。しかし2007年に施行された<探偵業法(正式名:探偵業の業務の適正化に関する法律)>によって、探偵は“探偵業”という正式な業種として認められた反面、色々と規制を受けるようになったわけです。

探偵業法に違反すると、営業停止などの行政処分を受けたり、罰金などの刑事罰も設定されている上、警視庁など地元行政機関のHPに“探偵業法に違反した業者”として公開されます。
優良業者であれば、そうした処分を受けないように営業しますので、いくら依頼人の希望だとしても“請けらない調査”というモノがあるわけです。

ストーカーの手先にはならない!

依頼人の調査目的が犯罪となるケースは、依頼しても探偵が案件を引き受けることはありません。現金輸送車を襲撃したいので、走行ルートを下調べして欲しい……といった、あからさまな犯罪協力など引き受けるわけはありませんが、一見犯罪とは無関係そうな依頼でも、実は犯罪だったというケースは実在します。

代表的なモノはストーカーが相手の個人情報を収集するのに、探偵を雇うケースです。ストーカーが被害者をつけ狙う理由は色々ですが、結構多いのは街を歩いていて一目惚れしたというパターンでしょう。ただ相手を見かけただけですから、当然被害者の名前や住所といった個人情報はわかりません。

探偵は身辺調査の依頼目的を必ず伺います

最初は被害者も警戒していませんので、後を尾けて住んでいる場所くらい特定するのは可能ですが、そこから名前や電話番号などの情報を掴むのは、素人ではなかなか大変です。そこで探偵を雇って被害者の個人情報を調べようとするストーカーもいます。
ですから最近身元調査を依頼する場合、探偵が依頼人に必ず尋ねるのは、
「調査目的は何ですか?」
ということです。

「実は相手にストーキングしていまして…」
と、依頼者のほうもバカ正直に本当の動機を話すことはないでしょう。ただし調査対象者との関係が明確でない場合、基本的に探偵は身元調査を引き受けません。

もちろんストーカーは尤もらしい理由をつけて、身元調査を依頼してきます。うっかり依頼を受けた挙句、ストーカー犯罪の片棒を担がされてしまう事もあるわけです。そうなると探偵も罪に問われてしまいますので、最近身元調査の仕事を引き受けるかどうか、探偵側も慎重になってきています。

個人情報は扱い次第で探偵も犯罪者になってしまう?

個人情報保護法など、個人情報の取扱いに規制が増えたため、今まで出来た調査ができないケースもあります。以前は個人情報などは、誰でも簡単に調べられていました。しかしそうして得られた個人情報を元に犯罪が行われたり、プライバシー保護が叫ばれるようになり、個人情報の扱いを規制する様々な法律が出来たわけです。

こうした影響をモロに受けたのは、まさに個人情報を売り買いする“名簿業者”ですが、探偵も少なからず影響を受けています。まず戸籍法の改正によって、戸籍や住民票は本人か本人から委任を受けた人しか取得できなくなりました。モラルの低い探偵だと、本人に成りすまして戸籍や住民表を取得するくらいのことは平気で行ないます。

しかしそれがバレれば、軽くて戸籍法違反で罰金、さらに本人を偽って申請書類を“偽造”した私文書偽造の罪で最悪懲役刑という刑事罰が下される恐れがあるわけです。
そんなわけで現在の身元調査は、その調査方法も法律改正によって規制されていますが、聞き込み調査のような合法的に個人情報を取得する方法もあります。優秀な探偵というのは合法の範囲で依頼人の要望通りの情報を取得できるのです。

身元調査に掛かる費用はどのくらい?

身元調査に掛かる費用は依頼内容によって大きく変わってきます。身元調査は浮気調査とは違い、依頼内容によって調査方法が変わってきますので、費用も案件ごとに変わってくるわけです。また調査期間によっても変わってくるのは当然でしょう。

身元調査の仕事内容は?

身元調査の方法は、

  • 調査対象者の尾行・張り込みによる素行チェック
  • 周辺関係者に聞き込み
  • 書類による調査

といったモノになります。

依頼人の依頼内容によって、どの調査法に重点を置いて調べるかは変わってきます。専任の調査員を長時間拘束する尾行や張り込みが多くなれば、当然費用は高額になるでしょう。
関係者への聞き込みや書類調査は、一見誰にでも出来ることのようにも見えますが、短期間で効率よく必要な情報を得るには、それなりの業界ノウハウがあります。

調査費用は調査期間に比例する

身元調査の費用は、その調査期間に比例すると考えていいでしょう。これは身内調査に限らず、何らかの調査を探偵に依頼した場合、全体的にいえる話です。ただ浮気調査に比べると、比較的安く済むケースも少なくありません。企業の採用希望者の身内調査などは、本人の提出してきた履歴書や職務経歴書などの裏取り調査が中心で、調査対象者を執拗なまでに尾行することも調査をすることもなく終わったりします。そんなケースであれば、1件あたり数万円で済むわけです。

一方、自分の息子や娘の結婚相手の調査となると、素行を調べるのに一定期間尾行をする必要もあります。そのため専従のスタッフが複数名で調査対象者にガッツリ張り付くことになり、費用は20~40万円ほど掛かるのは覚悟した方がいいかもしれません。

まとめ~探偵は、どんな依頼も引き受けてくれるとは限らない

現在の探偵は合法的な理由で仕事を依頼する依頼人に対して、合法の枠内で行える調査をします。個人情報を取得する方法など、昔通りのやり方しか知らない業者は、違法行為を行なう悪徳業者となりますが、そういう手段を用いなくても、調査対象者の個人情報は優秀な探偵を雇えば、大抵調査できてしまうでしょう。

これは依頼人自身にも言えることで、ホントはストーカー目的で被害者の身元調査を依頼した場合、適当な嘘をついても探偵の裏取り調査で露になってしまうわけです(リスクヘッジの観点からこういう“逆身元調査”をされることもアリ)。
そんな身元調査ですが、費用は数万円から数十万円と幅は広くなっています。

費用のポイントは、

  • 調査対象者の個人情報をどこまで調べるか
  • どのくらいの期間調査をするか

という2点です。

個人情報が明らかになるまで、長期間をかけて調べてもらうのであれば、当然費用は高くなります。名前や住所といった基本的な情報だけで十分だとか、知りたい情報を絞り込めば費用は抑えられるわけです。
探偵に仕事を依頼する場合、優良な業者であれば、事前にどこまで調べるのか、あるいは調査期間はどのくらいかという疑問への相談に乗ってくれます。その上で費用の話も詳細に説明してくれますので、自分の予算を考えて調査を依頼しましょう。