探偵の基本知識
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ストーカー対策で探偵に調査を依頼~でもその調査自体がストーカーじゃないの?

ストーカー対策で探偵に調査を依頼~でもその調査自体がストーカーじゃないの?

ストーカー行為がエスカレートすると暴行や強制わいせつ、さらには殺人などの凶悪事件に発展する可能性があります。少しでも不安があれば早めに対策したいもの。そこで頼りになるのが探偵です。

しかし、探偵の調査は物陰から相手をこっそり監視したり、尾行したりするので「その行為もストーカーと変わらないのでは?」と思う人がいるかも知れません。このページでは探偵のストーカー調査内容やその手法に違法性はないのかという点と、探偵によるストーカー対策や料金についてご説明します。

もしかしてストーカーかも⁉ 不安になったときの対策

ストーカーの不安に苛まれている場合、きちんとした対策を取らないと行為がどんどんエスカレートしていきます。また「ストーカーのように思うが、自分の気のせいかも知れない」と見過ごしていると、警察沙汰も予断を許さない事態を招く可能性があります。まずはストーカーの実態と対策を知っておきましょう。

ストーカー行為は犯罪

ストーカーは「ストーカー規制法」で定められている行為で、「つきまとい等」と「ストーカー行為」の2つがあり、それに触れると犯罪になります。

つきまとい等とは

ストーカー規制法の「つきまとい等」は次の行為を指します。
あなたやあなたの家族が下記の行為を行われた場合、「つきまとい等」とみなされます。

行為 具体的な内容
つきまとい・待ち伏せ・押しかけ・うろつきなど ・あなたを尾行し、つきまとう
・あなたの行動先(通勤途中、外出先等)で待ち伏せする
・あなたの進路に立ちふさがる
・自宅や職場、学校等の付近で見張りをする
・自宅や職場、学校等に押し掛ける
・自宅や職場、学校等の付近をみだりにうろつく
監視していると告げる行為 ・「いつも監視しているぞ」とあなたに伝える
・監視することで知り得る情報(行先や服装など)を電話やメールであなたに伝える
・上記の内容をインターネット上に書き込む
・帰宅直後に「おかえり」と電話する
面会や交際の要求 ・面会や交際、復縁などを要求する
・贈り物を受け取るように要求する
乱暴な言動 ・面と向かって怒鳴ったり暴言を吐いたりする
・乱暴な言葉(バカ野郎など)をメールで送信する
・家の前でクラクションを鳴らす
など
無言電話や連続電話、FAX、メール、SNSなど ・無言電話をかけてくる
・断っても何度も電話(FAX、メール、SNSなど)をしてくる
汚物等の送付 ・汚物や動物の死体など不快感や嫌悪感を与えるものを送りつける
名誉を傷つける ・誹謗中傷や悪口など名誉を傷つける内容のメールや書き込みをする
性的しゅう恥心の侵害 ・わいせつな画像を自宅などに送付する
・電話や手紙、メールなどでひわいな言葉を告げて恥ずかしめようとする

ストーカー行為とは

同じ人に対して上記にあるような「つきまとい行為」を繰り返す状態をストーカー行為と言います。

ストーカー行為を自分で防ぐ対策

このようなストーカー行為は本当に迷惑です。自分でできる対策としては、次のものがあります。

  • 夜間のひとり歩きは避ける
  • 防犯ブザーを携帯する
  • 暗い道などは徒歩ではなくタクシーを利用する
  • 部屋には厚手のカーテンをすき間なく閉める
  • 電話やメールは履歴や内容を残しておく
  • 電話番号やメールアドレス、SNSのアカウントを変える
  • 相手にキッパリと断る
  • 証拠(送付物や送付内容、日時、音声データなど)を残して警察に相談する

ストーカー行為は犯罪なので、相談すれば警察が動いてくれます。ひとりで悩まずに相談することが大切です。

ストーカーに対して警察が動けない場合

ただ、状況によっては警察がすぐに動いてくれない場合があります。例えば「誰かにつきまとわれている気がする」「夜間に何度も無言電話がかかってくる」という場合は相手が誰なのかわかりません。恋愛関係のもつれなどが原因なら相手を予測できますが、まったく見ず知らずの人にストーカー行為をされる場合は恐怖を感じますね。

しかし、その段階で警察に相談しても、なかなか本腰を入れて捜査をしてもらえません。警察は常に多くの事案を抱えていて、緊急度や重要度が高いものから着手していきます。そのため「〇〇の気がする」という程度では、すぐに動けないのです。

ストーカーの証拠がないときは、探偵を雇うのがおすすめ

警察に相談する際には証拠があると話を進めやすくなりますし、警察も捜査しやすくなります。電話やメールは着信履歴や会話、送信内容などは記録を残しておきましょう。

とはいえ、尾行や待ち伏せなどのように証拠が残しづらい場合は困りますね。そんなときは探偵への依頼がおすすめです。

探偵が行うストーカー調査

依頼を受けた探偵は、どのように調査を進めるのでしょうか。具体的な調査内容は、ストーカー行為によって異なってきます。ストーカー被害を受けているA子さんの例で、探偵が行う調査方法をご紹介します。

ストーカー行為 それに対する探偵の調査
つきまとい・待ち伏せ・押しかけ・うろつきなど ・A子さんの自宅周辺での張り込み
・A子さんの行動を離れたところから見守り不審者の動向を探る
など
監視していると告げる行為 ・電話がある時間帯にA子さんの部屋や自宅周辺で不審者がいないか調査する
・盗聴器や盗撮のカメラが設置されていないか調査する
面会や交際の要求 録音や写真、動画の撮影
乱暴な言動 録音や動画の撮影
無言電話や連続電話、FAX、メール、SNSなど 着信履歴や着信時間などから相手の予測を立てる
汚物等の送付 証拠の写真を撮影する
名誉を傷つける メールやネットの書き込みなどから相手を調査する
性的しゅう恥心の侵害 受信したメールや画像、音声などを証拠として保存し、その内容から相手を推測して調査する

探偵は尾行や張り込みが得意

探偵は人探しや浮気調査などの依頼を多く受けています。そのため、誰がつきまとっているのかわからないというケースでも、尾行や張り込みなどで相手を特定することが可能です。また、その証拠写真や動画を撮影して証拠とすることができます。

SNSやメールの書き込みから相手を特定

誰が書き込んだのかわからないSNSの書き込みや匿名のメールなども、内容や画像などを詳細に分析していくと相手がわかってきます。

自分では心当たりがないと思っていても、実は周囲の人しか知り得ない内容が含まれているものです。

SNSに投稿した画像も調べていけば地域や時間帯などがわかります。そこから該当する人物を特定できます。

探偵は多くの依頼を受けて調査の経験を積んでいますし、独自のノウハウも持っています。そのため、わずかなヒントからでも相手を探し出すことができるのです。

探偵のストーカー調査は違法ではないの?

とは言っても、尾行したり張り込んだりするのは違法ではないのでしょうか?

探偵とストーカーの違い

探偵の尾行や張り込みなどはストーカーがやっていることと同じように思えますね。しかし、探偵は「探偵業」として届けを出して営業しています。個人の興味で尾行しているわけではなく、”業務”として行っているという点が大きく違います。

探偵業とは

「探偵業の業務の適正化に関する法律(探偵業法)」では探偵業のことを次のように定義しています。

  • 他人の依頼を受けて、特定人の所在又は行動についての情報であって当該依頼に係るものを収集することを目的として面接による聞込み、尾行、張込みその他これらに類する方法により実地の調査を行い、その調査の結果を当該依頼者に報告する業務を行う営業をいう。
  • ただし、専ら、放送機関、新聞社、通信社その他の報道機関(報道(不特定かつ多数の者に対して客観的事実を事実として知らせることをいい、これに基づいて意見又は見解を述べることを含む。以下同じ。)を業として行う個人を含む。)の依頼を受けて、その報道の用に供する目的で行われるものを除く。

このように探偵が行う尾行や張り込み、聞き込みなどは「探偵業」に認められていることなのです。

探偵業の届出とは

なお、探偵になるのに資格は必要ありません。そのため、誰でもやろうと思えば探偵になれるのですが、事業として行うには「探偵業開始届出書」を公安委員会に提出することが探偵業法で義務づけられています。また、秘密保持や契約時の書面交付なども探偵業法で定められています。

過去には違法な調査やトラブルも

<探偵業法>は平成19年6月に施行されました。それまでは探偵と依頼者の間で契約内容をめぐるトラブルが起こったり、違法な手段での調査、調査で知り得た秘密を利用して恐喝や犯罪を引き起こしたり…といったケースがありました。そこで悪質な業者を規制し、依頼人の権利や利益を守るために探偵業法ができたのです。

法律で規制されてからは悪徳業者が取り締まりの対象となり、最近では少なくなっています。ただ、現在でも契約書面を交付しないとか、調査のために他人が所有する建物に不法侵入したといったことで行政処分を受けた探偵業者があります。

法律でも罰則が設けられているため悪徳業者は少なくなっていますが、相談する際には探偵業として届出を出し、ホームページなどで調査内容や料金などを詳しく提示している業者を選ぶと良いでしょう。

ストーカーと探偵は動機が違う

ストーカーは特定の人に対する好意の感情、またはその好意がかなわなかったことに対する怨念の感情を充足する目的で、対象となる人やその家族につきまとい、まちぶせ、押しかけや無言電話などをする人を言います。

つまり、相手の身体や個人の自由、名誉などに危害を与える可能性がある行為がストーカー行為となります。探偵業のように依頼者の権利や利益を守るという目的とは大きく異なります。その点がストーカーと探偵の最大の違いだと言えるでしょう。

つきまとい行為やストーカー行為の対策に探偵を雇う場合の料金

証拠がないとか警察がすぐには動いてくれないという場合は、探偵に相談してみましょう。もちろん費用はかかりますが、相手にバレないよう調査してくれます。その場合の料金についてご説明します。

探偵のストーカー調査料金

探偵の調査料金は一般的に次の要素で決まると言われています。

  • 探偵1人当たりの時間給(1人15,000円/時間など)
  • 調査にかかる日数(または時間数)
  • 調査する探偵の数
  • 必要な機材(カメラや盗聴器発見機など)の費用
  • 必要な車両(専用車両、タクシー代や公共交通機関など)の費用
  • 宿泊費

ストーカーやつきまといなど相手の行為によって調査内容は違ってきますし、相手が誰かわかっている場合とまったく心当たりがない場合でも調査にかかる手間や日数が異なります。そのため、「ストーカー調査は〇〇万円」と一概には言えません。

探偵のストーカー調査料金例

例えば、次のようなケースで計算してみましょう。

  • 探偵1人当たりの時間給……15,000円
  • 調査にかかる日数(または時間数)……5時間×3日間
  • 調査する探偵の数……2人
  • 必要な機材(カメラや盗聴器発見機など)の費用……1万円
  • 必要な車両費(専用車両)やタクシー代や公共交通機関などの交通費……合計2万円
  • 宿泊費……なし

上記を元に計算すると
{(15,000円×15時間)×2人}+1万円(機材代金)+2万円(車両・交通費)=48万円
となります。

探偵に依頼する前に見積もりを取りましょう

探偵事務所によってはパック料金を設けているところがあり、「ストーカー調査 2日間で20万円」などを設定しています。いくつかの業者で見積もりを出してもらいましょう。

ストーカーを撃退するには、早めに業者へ相談することが大切

探偵にストーカー調査を依頼する場合は、上記のように一定の費用がかかります。そのために業者選びに迷って、対策が後手後手になるケースが見られます。

ストーカー行為はエスカレートするので要注意

ストーカー行為は単なる気まぐれで起こるのではなく、明らかに「あなた」をターゲットにしています。

そのため、放置しているとどんどんエスカレートしていきます。特に被害に遭っているのに知らん顔をしていると、「この人は困っていないんだ。もっと困らせてやろう」とか「しめしめ、自分の存在に気づいていないようだ。次はどんなことをしようかな」などと思わせてしまいます。

早めに対策を取り、ストーカー行為がエスカレートするのを防ぐことが大切です。

ストーカー対策を知り合いに頼むのは”逆効果”

ストーカー対策を探偵に依頼すると費用がかかるため、知り合いに頼んで解決しようと思う人が多いようです。しかし、その場合は慎重に進めないと逆効果になってしまいます。例えばストーカー被害を受けているA子さんが知り合いのBさんに解決を依頼した場合、次のようなことが起こる可能性があります。

  • Bさんから注意を受けたストーカーが逆恨みをしてBさんに危害を与える
  • ストーカー側から「証拠があるのか!」「名誉棄損だ」と逆に訴えられる
  • 知人に依頼したことを知ったストーカーが腹を立ててA子さんに対するストーカー行為がさらに悪化する
  • BさんはA子さんのプライベートな問題を知ったことで、周囲に言いふらすようになる

また、Bさんとストーカーの関係が知り合いだった場合、その後の両者の人間関係が悪化する可能性があります。

知り合いに相談しても解決には至らない

ストーカー被害のことを知り合いなどの第三者に相談することはよくありますが、相談を受けた側はプロではないので調査が中途半端に終わりがちで確たる証拠を押さえることができません。

そして話し合いもうまくできないので、結果的にストーカー行為を止めさせることができず、解決には至らないというケースがよく見られます。

弁護士や警察に相談する場合も、探偵で証拠を押さえてもらおう

悪質なストーカー行為は、個人レベルではなかなか止めることができません。また、被害を拡大させないためにも弁護士や警察などに相談することが大切です。ただ、その場合は証拠が必要になります。そのためにも探偵に依頼して証拠を押さえてもらうようにしましょう。

探偵なら解決のアドバイスも可能

探偵の仕事は、ただ犯人捜しや証拠を押さえるだけではありません。解決のための道筋をアドバイスしてくれます。警察にはどのように申し出ればいいのか、弁護士に相談した方がいいかどうかなどを聞いてみましょう。

探偵はストーカーを逮捕できない

ただし、探偵は調査やアドバイスはできても、犯人を逮捕することはできません。とはいえ、それまでの証拠集めや警察の捜査に役立つような情報収集はしてくれるので、状況を詳しく説明して相談してみましょう。

まとめ

ストーカー行為とは尾行や待ち伏せ、無言電話、誹謗中傷などで名誉を傷つけるなどの行為を指します。ストーカー行為は犯罪であり、「ストーカー規制法」で被害者を守るように定められています。

一方、探偵も尾行や張り込み、聞き込みなどを行い、その行為は一見ストーカーとよく似ています。しかし、探偵は事業を行う際に探偵業開始届出書を公安委員会に提出するように探偵業法で義務づけられていますので、まったく違う部類のものです。また尾行や張り込みなどは、調査に必要な行為として認められています。さらに探偵には依頼者の秘密保持や違法調査の禁止なども義務づけられているので、安心して相談できます。

費用よりも、安全で確実な対策を

ストーカーの調査を探偵に依頼すると費用がかかります。そのため、知り合いなどに頼むケースがありますが、その結果さらにストーカーを怒らせて被害が悪化する場合があります。

自分たちで調査をする場合は慎重に進めることが大切です。また、弁護士や警察に相談するには証拠があると話がスムーズに進められます。そういった証拠を押さえるためにも探偵に相談するのが早道だと言えます。

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