探偵の基本知識
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探偵に人探しを依頼…料金はどれくらい?悪徳業者にだまされないために

探偵に人探しを依頼…料金はどれくらい?悪徳業者にだまされないために

家族が家出したり、詐欺などの被害に遭ったりした場合、その人を探し出したいということがあるものです。 自分で手を尽くして探しても見つからないとき、探偵に依頼する方法があります。 ただ、その場合、どんな方法で探すのか、探すことでトラブルは起こらないのか、そして、料金はどれくらいかかるのか……などいろいろ心配になりますよね。 このページでは、探偵に人探しを依頼する場合の料金や悪徳業者の手口についてご紹介します。

どうしても見つからない人探しの依頼は探偵?弁護士?どちらがいい?

「人探し」というと「初恋相手の消息を知りたい」といった淡い思い出をイメージされるかも知れません。そういう人探しは夢がありますが、現実はもっと深刻です。例えば家出した子どもを探したい、蒸発した親の消息を知りたい、遺産相続のために親族の所在を確かめる必要がある……など、さまざまなケースがあり、しかも、その多くは自分で探し出すのが困難なのです。

行方不明者の数は年間8万人以上

年間でどれくらいの人が行方不明になっているかご存知ですか?周囲で行方がわからなくなった人がいないという場合は、あまりピンと来ないのではないでしょうか。実は、日本では1年間で8万人以上が行方不明になっています。警察庁が公表している「行方不明者の状況」によると、平成29年の行方不明者の届出受理数は84,850人で過去10年間ほぼ横ばいということです。つまり、毎年8万人~85,000人ほどが行方不明として警察に届出ていることになります。(行方不明者の数は”のべ人数”です)

行方不明者の年齢も原因もさまざま

年間の行方不明者の男女比は、男性が64.3%、女性が35.7%で男性の方が多くなっています。年齢層は10代が約2万人、20代が約15,000人と多く、40代以上の各年代では1万人以下です。ただ、近年は70代、80代の高齢者の行方不明数が増加。これは認知症などの疾病が関係していると考えられています。警察庁が公表している行方不明の原因や動機とその割合は下記の通りです。(平成29年のデータより)

  • 疾病関係……26.1%
    (そのうち認知症は18.7%)
  • 家庭関係……17.5%
  • 事業・職業関係……11.7%
  • 学業関係……2.8%
  • 異性関係……1.9%
  • 犯罪関係(金銭の使い込みや売上金の持ち逃げなど)……0.7%
  • その他(遊び癖や放浪癖など)……22.5%
  • 不詳……16.8%

ただ、これらの行方不明者の多くは届け出から数日のうちに発見されています。一方で行方不明後に死亡が確認されるケースがあれば、何年も発見されないケースもあります。また届けが出されていないが、連絡が取れなくなっている人も多くいます。

人を探し調査は行方不明者だけではない

人探しをするのは家出や徘徊による行方不明者だけではありません。次のようなケースもあります。

  • 出会い系サイトで出会った男性と交際して妊娠したが連絡が取れなくなった
  • 結婚の約束をしてお金を貸したのに連絡が取れなくなった
  • 「儲かる」と言われて出資したのに連絡が取れない
  • SNSで自分のことを誹謗中傷している人を突き止めたい

このようにトラブルや犯罪につながるケースでも人探しをする場合があります。

警察は人探しをしてくれない⁉

行方不明になって生死がわからないという場合や詐欺に遭ったかも知れないなど、深刻なケースがあります。そういったときに警察はどれくらい動いてくれるのでしょうか。

すべての行方不明者を捜索するのは不可能

一時的ではあっても年間で8万人もの人が行方不明になっています。そのすべてを警察が捜索するのは現実的に不可能です。警察が優先的に捜索するのは「特異行方不明者」に該当するケースが中心です。

特異行方不明者とは

特異行方不明者とは次のケースを指します。

  • 殺人や誘拐などの犯罪で生命や身体に危険が生じているおそれがある場合
  • 少年の福祉を害する犯罪被害に遭うおそれがある場合
  • 行方不明前の行動や事情から交通事故、水難などの事故に遭遇しているおそれがある場合
  • 遺書がある、または平素の言動から自殺のおそれがある場合
  • 精神障害の状態にある、または危険物を携帯していて、自他を傷つけるおそれがある場合
  • 病人、高齢者、年少者などで自分ひとりで生きていけない場合

いわゆる家出や夜逃げなどでは、警察がなかなか動いてくれないのが現実です。

詐欺の犯人捜しで警察が動いてくれない場合

では、詐欺に遭った際の犯人捜しのケースはどうでしょうか。「詐欺は立派な犯罪だから、警察は動いてくれるに違いない」と思うかも知れません。

もちろん、被害届を提出することは大切です。しかし、被害届を受理しても、捜査するかどうかは警察の判断次第になります。特に他に大きな事件などがある場合はどうしても後回しになりますし、被害の実態が不明確な場合や個人間トラブルの場合は捜査のしようがないとも考えられます。被害の実態が不明確な場合とは、次のような状況を指します。

  • 加害者がどこの誰かわからない場合(気がついたらお金を渡してしまったが、いつどうやってだまされたのかわからないなど)
  • 詐欺かどうかはっきりしない場合
  • 詐欺であるという証拠が乏しい場合

最近の特殊詐欺は手口が巧妙化しているため、加害者の実態や犯行そのものが見えにくくなっています。だからこそ警察に動いてほしいのですが、こういう状況では警察も探しようがないというのが本音なのでしょう。警察も決して被害者を無視するつもりはないのですが、捜査するにはそれだけの根拠が必要になります。

弁護士は人探しをしてくれるのか?

では、弁護士は人探しをしてくれるのでしょうか。弁護士の仕事は法律に関するトラブルを解決するものです。また、解決に際して有利に運ぶようにサポートしてくれますし、法的な手続きの代理もしてくれます。

このように法律に関するさまざまな場面で力になってくれるのが弁護士ですが、実は弁護士も人探しをする場合があります。

弁護士が人探しをするケース

弁護士が人探しをするのは、主に相続に関するケースです。相続は法律で細かな点まで取り決めがされています。故人に相続財産がある場合、法定相続人と言って民法で定められた相続の権利を持つ人が相続するかどうかを決めます。

法定相続人は配偶者、子(子が死亡している場合は孫)、親(親が死亡している場合は祖父母)、兄弟姉妹という優先順位があります。もし法定相続人と連絡が取れないと、相続の手続きを進めることができません。まず法定相続人を探し出して遺産協議をしなければならないのです。法定相続人がすでに死亡している場合は、「代襲(だいしゅう)相続」と言って、その人の子などが相続の権利を持ちます。

また、故人に隠し子がいる場合や、異母(異父)兄弟がいるという場合もその人を探し出す必要があります。その際は戸籍謄本をさかのぼって調べなければなりません。このなかなか難しく手間がかかる作業も、弁護士に依頼が可能です。

なお、どうしても所在がわからない場合は「失踪宣告」や「不在者財産管理人の選出」といった手続きが必要になります。その手続きも弁護士に相談しましょう。ただ、それ以外の家出人の捜索などの人探しは弁護士は対応していないので、注意してください。

探偵に依頼した方がいいケース

このように警察が対応してくれるケースや弁護士が対応してくれるケース以外の人探しについては、自分で探すか探偵に依頼することになります。

特に家出や蒸発(夜逃げ)など行先の予測がつかない場合や遠方に行っている可能性がある場合に、自分で捜索するのは困難です。また、出会い系など相手の身元を証明する情報が少ない場合の人探しも、自分ではほぼ不可能です。そんなときは探偵に依頼してみましょう。

探偵はどうやって人探しをするの?

「どこに行ったか見当がつかない」「ネットで出会った人を探したいが偽名かも知れない」など、手掛かりとなる情報が乏しい場合、探偵はどうやって人探しをするのでしょうか。

 探偵が行う人探しの方法

探偵は依頼主から得た情報をもとに人探しを行います。主な方法としては、次の3点があげられます。

  • インターネットを駆使して探す
  • 聞き込みなどの人海戦術
  • 捜索犬を使う

では、ひとつずつを詳しくご説明します。

インターネットを駆使して探す

最近はインターネットが普及し、精度もかなり向上しているので、さまざまなヒントを入力することで探している人に関する情報を拾うことができます。例えば、探し出したい人の名前やニックネーム、学校、職場などでワード検索することにより、ヒントを得られます。

また画像検索も可能なので、最近撮影した写真をもとに検索する方法もあります。特に画像を拡大していくと、背景に写っている建物や電柱の住所表示などから場所を特定することが可能です。そこから現地で聞き込みを行うなどの方法で捜索します。

そのほか、SNSも人探しに活用できます。その人の名前やニックネーム、関係する団体、趣味などをタグで検索すると関連する投稿や画像がたくさん出てきます。SNSの投稿から友達関係を探っていくと、探したい人物に行きつくことがあります。

聞き込みなどの人海戦術

捜索対象者によっては、いくらネットで検索してもヒットしない場合があります。それでも氏名や年齢、過去の職歴など依頼主から可能な限りの情報をもらってていねいに聞き込み調査をして探し出す方法があります。

ただ、捜索対象者の行先に心当たりがないと、かなり広範囲を捜索することになります。そのため、どうしても多くの人手を使う人海戦術になるのです。

捜索犬を使って探す

最近の探偵業者の中には「捜索犬」を使って探すところがあります。捜索犬とは警察犬の訓練所などで専門の訓練を受けた犬のことで、優れた嗅覚を使って人を探し出します。

ただし、どうしてもニオイを使って探すために失踪してからの時間が長く経過すると捜索は困難になります。捜索犬を使う場合は失踪(行方不明)してからあまり時間が経たず、居場所の見当がある程度つく場合に依頼すると発見率が高くなります。例えば「昨日の朝から〇〇山に行くと言っていた」などの場合は効果的です。

探偵の人探しに必要な情報

このようにいくつかの方法を使って人探しを行いますが、依頼する場合はどんなささいな内容でもいいので、多くの情報を探偵業者に提供してください。例えば次のような情報があると捜索の手がかりになります。

あるといい情報 内容
氏名 本名以外にニックネームやネットで使うハンドルネームなどもあるといい
生年月日 年齢だけでなく「年齢よりも若く見える」「少し年配に見える」などの情報もあるといい
携帯電話の番号 現在の携帯電話の番号
携帯電話のカバーやアクセサリー(ストラップなど)の特徴
SNS SNSのアカウントやハンドルネーム、ブログのタイトルなど
写真 なるべく最近の写真
・顔写真(真正面、ななめ、横顔など)
・全身の写真
・スナップ写真(自然な表情がわかるもの)
所持金 所持していると予測される金額
服装 失踪時に着用していたと思われる服装
普段、よく好んで着る服装
好きなブランドなど
(スポーツウエアが好き、普段はスカートが多いなど)
持ち物 普段よく使うバッグ、財布、ノートパソコン、本など
勤務先・学校 勤務先(本社と実際に勤務していたところの住所と電話番号など)
交友関係 友達、趣味のサークル、習い事など
経歴 過去の職歴、結婚歴、交際歴など

探偵による人探しの成功率はどれくらい?

さて、次に気になるのが「人探しの成功率」です。実際、どれくらいの発見率なのでしょうか。

警察に届け出られた行方不明者の発見率

警察には年間で約85,000件の行方不明者の届け出があります。そのうち、87%は発見され、4.7%は死亡が確認されています。

行方不明者 所在確認できた総数 所在(生存)確認できた数 死亡確認された数 その他(※)
行方不明者全体 81,946人 71,371人
(87.1%)
3,837人(4.7%) 6,738人(8.2%)
そのうち認知症の数 15,761人 15,166人
(96.2%)
470人(3.0%) 125人(0.8%)

(※:その他とは届出が取り下げられたケースを指します)

多くは届け出から1週間以内で発見

警察庁によると行方不明の届出を受理した当日に所在が確認できたケースは全体の44.6%、2日~7日で所在確認できたケースは34.2%で約1週間以内に78.8%が発見されています。

【行方不明の届出から所在確認までの日数】

  • 届出当日……44.6%
  • 2日~7日……34.2%
  • 8日~14日……3.9%
  • 15日~1ヶ月……3.6%
  • 1ヶ月~3ヶ月……3.9%
  • 3ヶ月~6ヶ月……2.1%
  • 6ヶ月~1年……2.1%
  • 1年~2年……1.8%
  • 2年以上……3.8%

このように多くが届出から1週間程度で発見されています。これは身内(家族など親しい人)が届け出ることで手がかりとなる詳しい情報があることや警察だけでなく地域(自治体など)にも捜索を依頼し、広く呼びかけるなどの体制が取れることなどが関係していると考えられます。

探偵に依頼する人探しは難しいケースが多い

一方、探偵に人探しを依頼する場合は、このページの冒頭でもご説明したように警察が取り合ってくれないケースや相手の氏名などがわからないケース、また警察に届け出たけれど見つからなかったケースなど難しい場合が多くあります。

探偵の人探しの成功率は統計としては出ていませんが、ケースによっては捜索が難しいことが予測されます。

名前がわからない人探しも探偵なら可能?

特に相手の正確な名前や年齢、職業などがわからない場合、捜索するのは困難です。警察ではよほどの事件性がない限り、すぐには動いてくれないでしょう。

名前がわからない人を探す方法

しかし、探偵は優れた情報網や最新機器、多くのスタッフを使って探し出すことができます。特に次のような特徴は大きなヒントになるので、依頼した探偵に伝えておきましょう。

  • ニックネーム(自称、他称を含む)
  • 身体的な特徴(顔つき、体型、ほくろ、あざ、左きき、傷の有無など)
  • 方言や口癖
  • 行動範囲
  • 趣味や関心がある分野
  • 服装や持ち物の好み(好きなブランドなど)
  • 勤務先や過去の職歴

大きな探偵事務所ならデータやノウハウが豊富

よく刑事ドラマで事件があった際に、過去の犯罪歴を調べて該当する人がいないかどうか確認する場面が映し出されますよね。探偵は犯人のデータを所持しているわけではありませんが、過去に取り扱ったデータが蓄積されています。個人で人探しをするよりもスピーディに探し出すことができます。また多くのノウハウを持っているため、素人が考えつかないような方法で捜索してくれます。

悪徳探偵の手口に要注意

中には悪徳探偵業者もいます。「見つかりましたよ」と教えられた住所に行ってみたら誰も住んでいないとか、見つけた人が探していた人とは違うといったケースがあります。

しかも、そんな場合でも「捜索した当時はそこに住んでいたんですけどね。何か察知して引っ越したのかも知れません」などとシラを切ることもあるので要注意です。また、「広範囲を捜索したために交通費や宿泊費がかかった」と言って高額料金を請求されることもあります。

人探しの依頼でだまされないために~料金の相場をチェック

探偵に人探しを依頼する人は警察が動いてくれないとか警察に頼んだが見つからなかったなど、切羽詰まった状況に置かれています。そんな心理につけこんで高額請求されないために、探偵の人探しの料金相場を知っておきましょう。

探偵を選ぶ場合は、まずはパック料金を確認

探偵業者の料金プランは大きく分けると、次の3つになります。

料金プラン 内容
成功報酬型プラン 成功した場合に〇〇万円を請求する
別途着手金を請求する場合もある
時間制プラン 探偵1人あたり〇〇円で計算し、捜索にあたった探偵の人数と時間で料金を算出する
パックプラン 人探しは〇〇万円、浮気調査は〇〇万円など定額で請求する

成功報酬プランは調査がうまくいかず、探している人を見つけられなかった場合、費用は発生しないように思えます。しかし実際は経費がかかっているため、調査料金を請求される場合があります。また、しっかり調査をせずに「力を尽くして捜索したが見つからなかった」と言って失敗した場合の費用や経費を請求されるケースもあります。

時間制プランの場合も必要以上に人員を投入したり、早朝や深夜の割り増し料金を請求されたり……といった理不尽な請求をされる可能性があります。

一方、「パック料金」は人探しという依頼に対して〇〇万円支払うという形なので、いくら支払わなければならないのかが明確です。成功報酬タイプや時間制タイプよりも料金がわかりやすいという安心感があります。

追加料金の請求に注意

ただし、パック料金の場合でも追加料金や経費として法外な費用を請求されることがあります。事前にパック料金の内容をしっかり確認することが大切です。

探偵の料金は相見積もりを取ることが大切

ほとんどの人が探偵に何かを依頼するという経験が少ないために、料金の相場がわかりません。そのため、業者の言い値で支払ってしまいます。その背景には、行方不明者の所在がわからず不安を募らせているため、複数の探偵業者と交渉する時間が惜しいという心理もあるのでしょう。ですから冷静に料金の内訳を確認しましょう。

人探しが得意な探偵かどうか口コミをチェック

社会が複雑になるにつれて探偵業者の数が増えていますが、得意とする仕事は業者によって異なります。浮気の証拠を押さえるのが得意な業者もあれば、詐欺など犯罪に関係する捜査を得意とする業者もあります。人探しをする場合は、それが得意な業者を探すことが大切です。

探偵業者の口コミの探し方

ただ、一般庶民が日常生活で探偵に依頼するケースはそう多くはありません。おいしいレストランや安いスーパーのように近所の人に聞いてもわかることではないので、探偵の口コミを知るのは結構難しいと言えるでしょう。

そこでチェックしたいのが、探偵業者のホームページやインターネットのQ&Aサイトです。

ネットで探偵の口コミをチェック

ホームページをしっかり作っている探偵業者は「お客様の声」を掲載しています。特に取り扱い事例が多い業者は多くの体験談があるので見てみましょう。また、誰もが自由に書き込めるQ&Aサイトは、「〇〇の依頼で探偵を探しているが、どこがいいでしょうか?」とか「人探しをしているが、どうやって探せばいいでしょう」などの質問が寄せられています。それに対して実際に経験した人などが書き込みをしているので参考になりますよ。

例えば「□□探偵事務所は人探しに強いとホームページに書いていたが、実際に依頼したらずさんな調査なのに高額請求された」などが書かれているので参考になります。ただしQ&Aサイトはすべて匿名での記入なので、そのまま信じるのではなく参考程度にしておきましょう。なお、当サイトでもおすすめできる探偵業者をご紹介しています。ぜひ参考にしてください。

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