探偵の仕事
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探偵の開業・独立に必要な資金や手続き、失敗しないコツ!

探偵の開業・独立に必要な資金や手続き、失敗しないコツ!

探偵の開業・独立に必要な物を紹介

  1. 各都道府県の公安の「探偵業届出証明書」
  2. 軌道に乗るまでの運転資金
  3. 事務所
  4. 車やバイク
  5. 調査に使うカメラなどの各種機材
  6. 固定電話orフリーダイヤル
  7. パソコン
  8. プリンター

探偵が開業・独立をするのに必要なのは主に上記の物です。

それぞれについて詳しく解説していきます。

探偵業届出証明書

探偵を始めるには、自身が開業を考えている地域の警察・公安に届出を行う必要があります。

届出なしで開業してしまうと違法行為となり、営業停止や悪質な場合は罰則を受ける可能性もあるので注意しましょう。

また、探偵業届出証明書は、発行されたら事務所やホームページの分かりやすい場所に提示する義務もあります。

これは提示しておいた方が単純に顧客からも信頼されやすいので、提示をしない理由はないでしょう。

軌道に乗るまでの運転資金

基本的には開業から半年はあまり依頼が来ないので、軌道に乗るまで、最低でも半年間は問題なく運営できるだけの資金は用意しておきましょう。

探偵を開業しても依頼がコンスタントに来るようになり、安定して利益が出るのは時間がかかるので、手元に資金を用意しておかないと借金をする羽目になります。

また、探偵の仕事は請け負ってからすぐに利益を生みません。依頼代を前払いにしている場合は話は別ですが、基本的に依頼を受任して調査が終わり、報酬を受け取るまで1~2ヶ月はかかります。

そのため、運転資金は余裕を持っておいて損はないでしょう。

事前に事務所の家賃や光熱費、電話代やネット代といった毎月確実に掛かる費用、広告宣伝費の予算の概算を出しておきましょう。

事務所

探偵は依頼人からの信頼を得るためにも事務所は必須です。

探偵は無店舗だと信頼されづらく、特に開業したてで無店舗だとまず依頼は来ないでしょう。

また、依頼人が事務所を訪れる事も多いです。事務所がなく喫茶店やファミレスで打ち合わせをするようでは、仮に依頼人が来ても信頼を得て依頼に繋げるのは困難です。

自宅を事務所にする形でも良いので、最低限事務所は用意するようにしましょう。

車やバイク

探偵を開業するなら、車やバイクといった交通手段の確保も必須です。

尾行は徒歩だけではないので、時には車でターゲットを尾行しなくてはいけません。

そのため、最低でも1台は車かバイクを用意しておきましょう。

調査に使うカメラなどの各種機材

調査で使うカメラや集音マイクといった各種機材も、探偵を開業するなら必須と言えるでしょう。

探偵が最も請け負うことになる浮気調査では、ターゲットが浮気をしている証拠としてホテルに入る場面の鮮明な写真が必要なので、高性能なカメラは絶対に必要です。

また裁判につかえる証拠でなくても、会話の録音も大きな意味を持ちますので、集音マイクやボイスレコーダーのような録音機器も欠かせません。

運転資金とは別に、こういった機材を購入する資金も用意しておく必要があるでしょう。

電話

探偵をするなら依頼を受けたり、依頼人に連絡をするための電話も必須です。

できれば2台以上あると便利ですが、最低でも1台は電話を用意するようにしましょう。

また、別途フリーダイヤルを用意しておくと、依頼がきやすくなります。

パソコン

調査で撮影した写真をまとめたり、報告書を作るためにパソコンも必須です。

ハイスペックなパソコンである必要はありませんが、最低限オフィスソフトやネットがスムーズに動く程度のスペックのPCは用意しておきましょう。

プリンター

調査をする前に契約書を渡したり、調査完了後には報告書を渡す必要があるので、プリンターも必須でしょう。

プリンターはパソコンや車と比べればそれほど高くありませんが、全て合わせるとそれなりの出費になります。

探偵の開業・独立に必要な書類を紹介

  1. 履歴書
  2. 住民票
  3. 各都道府県が指定する探偵業開始届出書

探偵の開業手続きをするには、上記の書類を揃える必要があります。

また、個人で開業するか、法人で開業するかに応じて以下の書類も必要です。

個人の場合

  • 探偵業開始届出書
  • 住民票の写し
  • 履歴書
  • 誓約書
  • 法務省の発行する登記事項証明書(登記されていないことの証明書)
  • 地方自治体の発行する身分証明書

法人の場合

  • 探偵業開始届出書
  • 定款(謄本)
  • 登記事項証明書
  • 役員の住民票の写し
  • 役員の誓約書
  • 役員の法務局の発行する登記事項証明書(登記されていないことの証明書)
  • 役員が在住する自治体の発行する身分証明書

これらの書類の多くは地元の警察署、あるいは警視庁などのHPからダウンロード出来ます。

参考:警視庁 探偵業の届出要領

数は多いですが探偵を開業するにあたり、「欠格事由」に当てはまらないことを証明するために必要な書類です。

探偵を開業できない条件(欠格事由)

  1. 破産手続開始の決定を受けて復権を得ない者
  2. 禁錮以上の刑に処せられ、又はこの法律の規定に違反して罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなった日から起算して五年を経過しない者
  3. 最近五年間に第十五条の規定による処分に違反した者
  4. 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成三年法律第七十七号)第二条第六号に規定する暴力団員(以下「暴力団員」という。)又は暴力団員でなくなった日から五年を経過しない者
  5. 心身の故障により探偵業務を適正に行うことができない者として内閣府令で定めるもの
  6. 営業に関し成年者と同一の能力を有しない未成年でその法定代理人が全各号のいずれかに該当する者
  7. 法人でその役員のうちに第一号から第五号までのいずれかに該当する者があるもの

引用元:探偵業の業務の適正化に関する法律

探偵の開業手続きから運営するまでの手順

  1. 必要書類を準備する
  2. 公安委員会へ書類を提出する
  3. 潰れないように運営する

探偵の開業は必要な資格も条件も特にないので、書類を揃えて提出さえすれば後は潰れないように運営するだけです。

ちなみに少し前まで探偵は届出義務がなく、「今日から探偵になろう」と決めれば無資格でもその日から開業できました。

ただ、その結果、調査の質が低かったり犯罪の手助けをするような悪徳探偵が大量に発生したため、現在の届出制が導入されました。

探偵の開業に必要な資金の目安

結論から言うと、開業自体に必要は資金はほぼ0円です。

強いて言うなら公安委員会に届出をする時の手数料3,600円が必要ですが、わざわざ用意するまでもなく財布に入っている金額だと思います。

そのため、その気になれば届出を出すことで、誰でもいつでも探偵として開業することが可能です。

開業から事業が軌道に乗るまでに300万は用意しておきたい

ただ、前述したように探偵の開業しても依頼がコンスタントに来るようになり、収入も安定するまでには最低でも半年はかかります。

そのため、半年分のスマホ代や事務所代、車を持っていない場合は車の購入費用、高性能なカメラの購入費用など、できれば300万円は用意しておきましょう。

なお、探偵業は毎年600ほど開業の申込みがされているのですが、同じくらいの探偵が毎年廃業しているのが現実です。

探偵を続けるため、依頼がない日はアルバイトをしてお金を稼いでいる探偵も珍しくありません。

できれば事業が軌道に乗らなかった場合の資金もあった方が安心でしょう。

探偵の開業・独立で失敗しないコツ

集客の方法を考えておく

探偵を開業して成功するには、兎にも角にもお客さんを呼ばなくてはいけません。

お客が来て依頼に繋がらなくては、やがて資金が尽きて廃業するだけですので、集客の方法を考えておく必要があります。

  1. チラシをポスティング
  2. Webサイトを作成
  3. web広告を出す
  4. 地域の雑誌に広告を出す
  5. 探偵のマッチングサイトに登録する

探偵の代表的な集客の方法は上記の5つです。

最近はWEBサイトやweb広告によるインターネット経由の集客がメインとなりつつありますが、チラシを作ってポスティングすることで、ネットを見ない層にも存在をアピールできるので、依頼に繋がりやすくなります。

また、同様の理由で地域で発行している雑誌や求人誌に広告を載せることでも、Webと異なる層の集客が期待できます。

それ以外だと探偵に依頼できるマッチングサイトなどを活用するのもおすすめです。

参考:くらしのマーケット

余裕を持って資金を用意しておく

前述した通り探偵は運営が軌道に乗るまでは赤字が続きますので、すぐに息切れしないだけの資金を用意しておくのも失敗しないコツです。

やはり半年は1件も依頼がなくても食っていけるだけの資金は用意しておきたいところです。

1件1件の依頼に真摯に対応する

探偵は信頼が大事な仕事ですので、ネットや近隣住民の口コミの評価はかなり重要です。

そのため、依頼が来たらどのような内容でも真摯に対応し、事務所の評判を高めていきましょう。

今は依頼する前に評判を確認する人も多いので、対応が悪く、ネットの口コミで☆1を付けられるとそれだけで依頼はかなり来にくくなるでしょう。

前払いor着手金を受け取るようにする

場合によっては、依頼を受ける段階で料金を前払い、もしくは着手金を受け取るのもおすすめです。

探偵の仕事は依頼が終了して報酬を受け取るまで時間がかかるだけでなく、調査内容によっては数十万円という費用がかかるので、いざ完了しても費用を払ってもらえない、向こうの熱がなくなり音信不通になるケースもあります。

当然ですが音信不通になれば費用は払ってもらえないので、丸々損をすることになります。

そのため、探偵の開業で失敗したくない方は、報酬の一部でもいいので着手金を受け取っておくと万が一の時に大損するのを回避できるでしょう。

探偵の開業・独立の方法まとめ

今回は探偵として開業・独立する際に必要な物や書類、必要な資金の目安などを紹介しました。

探偵になるの自体は比較的簡単ですので、興味のある方は開業をしてもいいかもしれません。

ただ一定の資金はあった方が安心なのと、探偵の仕事自体がそれなりに大変ですので、その点は確認しておきましょう。

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