同性との不貞行為は浮気?どこから不倫になるのか、慰謝料請求は可能か解説
同性との浮気はどこから成立するのか気になる方は多いと思います。
そこで当記事では同性との不貞行為は浮気になるのか紹介しつつ、具体的な浮気のラインや、慰謝料の請求は可能なのか解説します。
この記事の目次
同性との不貞行為は浮気になる?
結論から言ってしまうと、現在の日本の法律では同性と不貞行為(肉体関係)があったとしても浮気になりません。
これは、一般的に性行為は挿入に伴う射精があって初めて、不貞行為と認められるからです。
そのため、同性間でのペッティングや器具などを用いた挿入があったとしても、現在の日本では法律上の不貞行為にはならず、浮気とも扱われません。
判例あり:今後は同性の浮気が成立する可能性がある
ただし、近年のジェンダーレス化や同性婚の成立に向けた動きの活発さから、近い将来には同性の浮気が成立するようになる可能性があります。
実際、令和元年(2019年)には東京地裁で同性の不貞行為を浮気と認め、11万円の慰謝料請求を認めた事例がありました。
また、過去には平成16年にも東京地裁で、妻が3人の女性と肉体関係を持ったことを不貞行為とし、損害賠償を支払う義務があるとするとした見解を示した例もあります。
参考:産経新聞 同性との不倫も「不貞行為」 妻の相手に賠償命令
まだまだ事例は少ないですが、件数が増えれば同性の不貞行為も浮気行為として認められるようになる可能性が高いでしょう。
パートナーと同性の不貞行為はどこから浮気になる?
結論から言うと、異性間の不貞行為と同様、肉体関係があった場合は浮気となる可能性があります。
前述した通り、「不貞行為」の定義は肉体関係とそれに伴う挿入、射精行為があった場合に認められます。
女性同士の場合は射精行為が伴わないため、かつては同性間で肉体関係があっても浮気と認められませんでしたが、東京地裁の判例にある通り価値観の変化に伴い同性間の不貞行為に対する考え方も変化しつつあります。
そのため、同性であっても肉体関係があると浮気になる可能性が今後はどんどん高くなっていくでしょう。
パートナーが同性と浮気している可能性のあるチェックポイント
パートナーが前に付き合っていた人が同性
パートナーが過去に同性と付き合っていた場合、同性と浮気している可能性があります。
男性でも女性でも好きであれば付き合える両性愛者であったり、本当は同性が好きだけど、子どもが欲しいから異性であるあなたと付き合っている、というケースは少なくありません。
嫉妬するほど仲が良い友人がいる
パートナーと自分より古い付き合いがある、思わず嫉妬してしまうくらい仲が良い、会った際に過度なスキンシップをしている場合は注意が必要です。
もちろん同性の友達と仲が良い人は多く、同性間であればパーソナルスペースも狭くなるので、多少のスキンシップをするのは自然なことです。
しかし、まるで恋人のように仲が良く、自分が居るのに優先順位が友人の方が高いパートナーは少し警戒してください。
特定の同性と2人きりで旅行へ行く
浮気は異性とするものというイメージがあるので、同性の友達との旅行は許してしまいがちですが、特定の同性と何度も2人きりで旅行に行く場合は少し怪しいです。
自分のその友達の人柄や身元を何となく知っていて、信頼できる相手であればあまり気にしなくていいかもしれません。
月に何度も同じ同性と長時間・朝帰りで会う
特定の同性の友達と月に何度もランチから深夜まで長時間会ったり、朝帰りする場合は浮気をしている可能性があります。
パートナーと言えど常に一緒の空間にいれば息が詰まってしまうので、たまに友達とお出かけして気分転換することは不自然ではありません。
たまには違う人と会って気分転換をするのは、お互いリフレッシュできるので良い関係性も保たれます。
しかし、常に同じ同性と、しかも月に何度も長時間会っている場合は関係性を少し警戒するべきでしょう。
いつも長時間どこで何をしているのか、軽く探りを入れてみるのも手です。
パートナーが同性と浮気している場合に離婚はできる?
同意があれば離婚は可能
両者に合意があれば、パートナーが同性と浮気をしても離婚することが可能です。
ただし、現在の日本の法律では同性との浮気は離婚事由にはなりません。
そのため、相手が浮気を拒否している場合、裁判などをする可能性があるでしょう。
不貞行為以外に離婚事由に該当する要素があれば離婚可能
もし、パートナーが同性と浮気して離婚を望んでいるのであれば「婚姻関係を解消せざるを得ない理由と証拠」が必要です。
パートナーが同性と浮気した場合、次のようなことが離婚できる理由として認められる可能があります。
状態 | 例 |
---|---|
生死不明 | 同性と浮気が発覚した後に蒸発し、3年以上本人を確認できない |
悪意の遺棄 | ・同性と浮気が発覚した後に生活費を入れてくれない ・働かない ・理由なく別居された ・浮気相手と同棲している ・家出を繰り返している |
性格の不一致 | DVなどがある |
精神的ダメージ | ・長年のセックスレスがある ・育児放棄をしている |
ほかにも、精神的ダメージを与えた要因が認められることで、同性の浮気であっても離婚できる可能性があります。
浮気したパートナーや同性に慰謝料請求する方法
不貞行為の証拠を集める
令和元年の東京地裁の判例にもある通り、不貞行為の証明ができる証拠があればパートナーと浮気相手へ慰謝料請求ができます。
ただし、異性間の浮気と比べ、同性の浮気の場合は請求できる慰謝料の金額は低い傾向にあります。
一般的な不貞行為の慰謝料であれば30万~100万円ほど請求できることもありますが、令和元年の東京地裁の判例では慰謝料は11万円でした。
証拠集めは探偵に調査依頼するのがおすすめ
探偵は浮気調査の証拠を集めるプロです。
パートナーが同性と浮気している確証がある方はもちろん、浮気をしているか疑わしい場合も依頼をすることで慰謝料請求で使える動かぬ証拠を集めてくれます。
例えばパートナーが同性の浮気相手とホテルに入る写真や性行為の動画、明らか肉体関係があると推察できるメールや電話などが、浮気の動かぬ証拠となります。
探偵は尾行や張り込み、GPS調査などにより上記のような証拠を集めた上で、法的に通用する報告書を作成してくれるので、慰謝料請求をする上で助けとなるでしょう。
パートナーに同性と浮気された人の口コミ・体験談
偽りの結婚だった
結婚する前から同性(男性)と付き合いがあったらしく、子供が生まれてからも関係は続いていたそうです。
ここ最近ずっと仕事が忙しく、しょっちゅう出張していたのですが、その半分は彼との旅行だったとのこでした。
2人目が欲しいことを夫に伝えたところ、今の気持ちとして浮気相手(男性)の話をされました。ショックを通り過ぎて、今までの生活は何だったのかと絶望的な感じでした。
現在は夫の希望により別居という形を取っていますが、一年後も気持ちが変わらないのであれば離婚するつもりです。
離婚してもらえず体調不良になった
彼の様子がおかしく思い探偵事務所へ相談しました。ただの浮気ならまだしも相手が男性と知り、顔を合わせるのが苦痛でした。
証拠がまだ揃っていなかったので、とりあえず日常生活を送っていましたが、精神的に参ってしまい仕事ができないほどの体調不良になりました。
彼も心配してくれましたが、回復の見込みがなかったので離婚したいことを伝えました。
ところが、彼は以外にも離婚だけは避けたいらしいです。理由は両親や親戚に同性との浮気を知られたくないそうです。
いろんなことが重なり、当時は誰にも相談できずに苦痛の毎日でした。現在は無事に離婚が成立し、連絡も一切取らない関係になっています。
浮気相手に慰謝料請求した
妻の浮気相手は昔からの友達でした。性的関係ではないものの、精神的ダメージを強く受けたので浮気相手に慰謝料請求をして解決しました。
すべて解決してから妻は浮気相手との連絡をしていないみたいですが、まだ信用できない自分がいます。仕事で家を空けるときや出張のときが一番心配です。
探偵の調査で同性と浮気した事実を知った
夫の行動が怪しいため探偵の方へ調査依頼をしました。相手は女性ではなく、なんと男!
事実確認は1回だけで信じられなかったので、もう一度お願いしました。だけど結果は同じで浮気相手はやはり男性でした。
最低の裏切り行為だと思います。怒りを通り越して、夫の顔を見たときは何もいえず無言が続きました。
探偵への調査依頼をやらなかったら、未だに何も知らずに一緒に暮らしていたと思うとゾッとします。
裁判で協議離婚した
夫の浮気がわかり、離婚するかしないかで数ヶ月間もめました。子供もいるため、親権の問題もあって協議離婚することになりました。
離婚が成立するまで1年近くかかり、正直精神面と肉体面がボロボロです。
結婚してから3年、子供を出産できたことは人生の中でも嬉しいことですが、彼と結婚したことは間違いだったのかなと思います。
考え方は人ぞれぞれだでしょうが、女性と浮気されるより男性と浮気された方が気分的にはなぜかさっぱりした自分がいます。
同性との不貞行為はどこから浮気になるのかまとめ
今回はパートナーと同性はどこから浮気になるのか、慰謝料の請求ができるか等を解説しました。
昔は同性と浮気は肉体関係があっても認められない事が多かったのですが、近年は同性であっても浮気が認められるようになりつつあります。
慰謝料の請求なども可能ですので、浮気をされている場合は証拠を集めて慰謝料請求をした方が後悔しないでしょう。
浮気調査のプロである探偵であれば、同性であっても問題なく証拠を集めてくれるので、まずはお近くの事務所に無料相談をしてみることをおすすめします。
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