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浮気調査だけじゃない!探偵が実働する「恋愛工作」舞台の現実

浮気調査だけじゃない!探偵が実働する「恋愛工作」舞台の現実

探偵の調査業とは1本ずれたところに恋愛工作の業務があります。これは恋するお相手との仲をひそかに取り持つ出会い工作や復縁工作を行ったり、カップルの別れを工作するといった内容になります。

恋愛工作は探偵社により請負いバラつき

全ての探偵がやっているわけではないのが恋愛工作です。探偵の仕事として最も需要が多いのは、パートナーの浮気を調べる浮気調査で、広義の意味では恋愛に関わるモノになります。この場合も探偵の仕事は“調べること”になります。つまり依頼人の依頼によってターゲット(調査対象者)が、浮気をしているのか?していないのか?という事実を調べ上げ、その証拠を確保するのが探偵の仕事の範囲なのです。

冷たい言い方ですが、探偵が調べた事実を依頼人が知った結果、裁判沙汰にまで発展しようと、ターゲットが改心して再び円満な夫婦生活を送れるようになろうと、探偵にとっては“関係ない話”だったりします。
それが探偵業の基本方針なのですが、全部の探偵が依頼人の恋愛関係へ干渉しないかといえばそうでもありません。

「探偵事務所」とか「興信所」の看板を上げて、探偵業務を行う探偵業者の中には、積極的に恋愛工作を行う業者も実在します。ただ業界全体としての足並みは揃っていません。恋愛工作を主に扱う業者の中には、
「当社は“探偵業者”ではありません。“工作業者”です!」
と自らを探偵ではないと断言する業者もあります。一方で、
「無許可で工作を行う怪しげな業者と違い、当社は公安委員会に届出をした正規の探偵業者です!」
と探偵であることこそ正当という宣伝をしている業者もいるわけです。

どちらの主張が正しいのかというのは、これまた議論のあるところですが、その前に工作業者も含めた探偵が行っている“恋愛工作”とは具体的にどんな仕事なのかを紹介しましょう。

依頼次第で、探偵は天使にも悪魔にもなる!恋愛工作とはどんな仕事か?

恋愛工作とは、恋愛に関する裏工作全般を行うことです。具体的には

天使サイド

  • 出会い工作
  • 復縁工作

悪魔サイド

  • 別れ工作

となります。

要は男女の仲を取り持ったり、逆に仲を壊したりするために、裏工作をする仕事全般が恋愛工作です。探偵の本分は“調査すること”ですので、裏工作で他人を操る業務とは少々違うかもしれません。ただ恋愛問題に限らず、人間関係に干渉する裏工作を確実に行うには、十分な調査が必要です。

そういう意味で探偵は恋愛工作に対して、高いスキルがあると言えます。また浮気調査を依頼したクライアントが、調査結果が出た後、
「浮気相手と別れさせる工作をしてほしい!」
という場合もあるわけです。

まぁ、依頼人からすると浮気調査が成功したわけで、その探偵を信頼した流れで工作を依頼するのでしょうが、こうした申し出を引き受けるかどうかは探偵業者によってまちまちでしょう。あくまで調査業務という範囲に留まって依頼を断るか、合法な範囲で依頼を受けるかは、その探偵業者の経営方針によって決まります。

探偵は恋のキューピット?出会い工作の仕方とは

クライアントからの依頼で、恋愛成就の為に色々と工作するのが、“出会い工作”です。出会い工作は依頼人の依頼内容により、

  • ず~~っと片思いの相手と相思相愛になりたい
  • 街でひと目惚れした相手とつき合いたい。

などといった内容になります。

ただ、まったくお目当ての相手がいない状態で、
「付き合ってくれる異性に出会いたい」
と望む場合、依頼するのは“結婚相談所”で、探偵事務所ではありません。探偵が出会い工作をしてくれるのは、最低でも依頼人に意中の人がいる状態であることが前提です。

状況により工作&調査方法も変化。ターゲットの素性調査から始める場合も

そんな出会い工作の方法は、探偵である工作員がターゲット(工作対象者)と知り合いになります。もともと片思いで依頼人とターゲットに面識がある場合は、“依頼人の知り合い”という触れ込みで紹介してもらうわけです。一方、ひと目惚れした相手に対して“恋のお膳立て”をしてくれという依頼だと、まずは相手の素性を調査するところから始めなければなりません。

この点は探偵の得意技ですので、依頼人がひと目惚れした相手の素性を素早く調べますが、依頼の本題はその後です。ターゲットの行動パターンも調べ上げた上、工作員はターゲットが行きつけにしている飲み屋やショップなどで接触して知り合いになります。そして今度は依頼人を友達としてターゲットに紹介するなど、ターゲットや依頼人のパーソナリティに合わせて、成功しやすいシナリオを作って実践するわけです。

恋愛工作の最重要ポイント。工作の事実がバレるのはNG

このような出会い工作のポイントは、
“ターゲットに工作だと知られてはならない”
という点でしょう。出会い工作が成功して、依頼人とターゲットが相思相愛の関係になったとしても、そのきっかけが
“探偵による裏工作”
なんて事実を知ったら、ターゲットだっていい気はしないでしょうし、最悪それが原因での破局も十分ありえます。

だから出会い工作が成功した時点で、工作員はひっそりとフェードアウトし、依頼人ともターゲットとも縁を切るのが普通です。工作活動をする場合、工作員は名前や身分を偽って行動するのが基本ですから、姿を消すのはそれほど難しくはありません。二人の恋のキューピットを演じ、そっと消えていくのが恋愛工作なのです。

探偵の“正規業務”でやることもある?復縁工作!

破局しそうなカップル、あるいは別れてしまったカップルの仲を再び相思相愛の関係に戻すため、様々な工作をするのが復縁工作です。このケースには様々なシチュエーションがあります。昔つき合っていたパートナーが忘れられず、もう一度つき合いたいといった、ターゲットの居場所すら明らかでないパターン。また現在のパートナーの浮気が発覚したものの、別れたくないから浮気相手と別れて自分のところに戻ってきて欲しいというパターンも珍しくはありません。それらに対して探偵が行う工作もケースごとに合わせて様々です。

所在不詳のお相手との復縁工作は行方調査からスタート

昔別れたパートナーとの因りを戻したいという場合は、まずターゲットになるその相手を探すところから始まりますので、これはまさに“探偵の正規業務”と言えます。よく似た探偵の仕事に“初恋の人探し”というモノがありますが、これは昔好きだった人の所在と現在の様子を伝えるまでが仕事です。

もっとも復縁工作は、別れたかつてのパートナーの所在や現状がわかっただけで仕事は終わりません。その相手と依頼人が復縁するように様々な工作をするのが復縁工作の本分になります。具体的な方法は、これも恋愛工作と同じく、ターゲットの現状や依頼人のパーソナリティによって、ケース・バイ・ケースです。

ただ基本は工作員がターゲットと接触して情報を集め、復縁が上手くいくように依頼人の行動を色々アドバイスしたり、二人が逢う機会をセッティングしたりと、恋のキューピット役を演じます。

連絡のつくお相手との復縁工作、本業の調査力を発揮

一方、浮気で冷め切ったパートナーの心を取り戻したいという“復縁”は、少々事情が変わってきます。

仕事を依頼している時点で、依頼人とパートナーは同居しているとか、別居していてもお互い連絡のつく状態なのですから、ターゲットの居場所を探す必要はありません。このケースも、工作員がターゲットに接触することに違いはありませんが、最初は
“なぜパートナーの心が冷めてしまったのか?”
ということを探ります。

この辺りは“工作”というより“調査”ですので、これも探偵の本業でしょう。そしてターゲットが語る、依頼人への愛が冷めた理由がわかれば、それをリカバーする方法を考えるわけです。ターゲットの愛を取り戻す方法の多くは、髪型を変えるとか、言葉使いに気をつけるとかいった依頼人へのアドバイスで解決するケースも珍しくはありません。

つまり復縁の為に工作員があれこれ、影で動いて裏工作をする必要もありませんから、アドバイスだけで復縁という目的が達成できれば、探偵の正規業務の範囲内で仕事は完了するわけです。

浮気調査後、浮気相手との話し合いに同席する業務も

ちなみに多くの探偵がメインの仕事にしている浮気調査で、パートナーの浮気が確定した後、それでも浮気相手と別れて復縁を望んだ依頼人が、パートナーとの“直接対決”の際に探偵の同席を望む事があります。

こうした話し合いの席への同席というのは、直接の関係者だけで話し合うと感情的になってしまい、口喧嘩になった挙句、手が出る!足が出る!凶器が飛び交う!といった暴力事件に発展してしまう危険を避ける意味で必要です。しかし本来なら、こういう席に同席するのは、弁護士や司法書士といった法律関係の専門家が向いています。探偵としては浮気調査を依頼してもらった依頼人へのアフターサービスとして、参加することもあるということです。またこの席で探偵は、あれこれ裏工作をするわけではありませんので、これは“復縁工作”とは呼びません。

裁判沙汰にもなる⁉悪魔の別れさせ工作

つき合っているカップルを別れさせる工作をするのが”別れさせ工作”です。この別れさせ工作を業務として請け負っていない探偵業者は少なくありません。というのも、地元の公安委員会に届けを出している“まともな探偵業者”の多くは、地元の同業者の協会である“調査業協会”にも登録しています。

探偵業界の自主規制で、法規制なしの別れさせ工作はグレーゾーン

この調査業協会が
“別れさせ工作は、探偵の仕事としてやりません”
という自主規制の方針を打ち出しており、調査業協会に属している探偵業者は協会の方針に則って、別れさせ工作を請け負わないのです。

ところが別れさせ工作が違法行為かというと、2018年9月現在ではグレーゾーンの範囲内でもあります。ちゃんとした正規の探偵業者が守らなければならない法律が<探偵業法(正式名称:探偵業の業務の適正化に関する法律)>という法律です。

この探偵業法は、ザックリ言えば探偵業者が出来ることとしちゃいけない事を定めた法律ですが、実はその中に
“別れさせ工作は違法とは明記されていない”
のがグレーゾーンの原因だと言えます。

別れさせ工作は、どんな方法で別れさせるの?

法律では禁止されていなくても、協会が自主規制で禁止を呼びかけている別れさせ工作というのは、どんな仕事かといえば、読んで字の如く、カップルを別れさせるための裏工作です。もっとも基本的な工作のパターンは、探偵の工作員がカップルのうち、どちらかに近づいて誘惑し、つき合っている相手と別れさせるというパターンでしょう。

もちろん工作員は身分を偽って近づき、目的を達成した後は、誘惑した相手とも別れます…というより、実際は“別れる”というような深いつき合いはしません。思わせぶりな言動で誘惑した相手を夢中にさせ、相手が本気になって元々つき合っていたパートナーと別れた時点で、サッと消えるわけです。まさに悪魔の所業といえるかもしれません。

別れさせ工作を依頼する側の気になる動機

そんな別れさせ工作を依頼する依頼人は、どんな動機で別れさせ工作を依頼するのかといえば、これまた人によって様々で、

  • 依頼人はターゲットの元カレ、また元カノで、別れさせ工作で一人になった相手と復縁を狙う
  • 同じくターゲットの元カレ、また元カノだが、自分を振った相手に復讐したいと思った
  • 依頼人はカップルのうち、どちらかの親友で、自分がまだ一人なのに、恋をして楽しそうにしている親友を許せない

という“黒い動機”になります。

別れさせ工作そのものが、他人の心を弄び、人間関係を壊すような行いですので、こうした所業は
“公序良俗に反する!”
として、裁判沙汰にもなりました。現時点では控訴審まで争われており、その判決として<別れさせ工作は公序良俗に反するとまではいわない>と裁判所は判断しています。

ですから別れさせ工作は違法行為にはなりません。しかし成功したとしても、誰も幸せにならない別れさせ工作を自粛しようと呼びかける調査業協会の主張の方が健全だと言えるでしょう。
現在別れさせ工作を行っている業者は、自らを「探偵ではない」と明言しているか、あたかも探偵業者であるフリをしている業者です。

この辺りの事情を依頼側に説明できない時点で、それは悪徳業者といえるので注意が必要です。もっともそんな人の不幸を願うような依頼自体を避ける方が道徳的と言えるでしょう。

~まとめ~本来なら自分でやるべき?恋愛工作はコミュ力不足の現代人向けの仕事

恋愛工作は、本来なら自分ですべき人生の問題を人に任せるモノかもしれません。出会い工作にしろ、復縁工作にしろ、昔は自分で色々悩み、克服していったモノでした。もちろん自分ひとりで悩むだけではなく、友達や仲間に相談して解決することもよくあったわけです。そうした悩みを料金を支払い解決する現代というのは、コミュニケーション能力の低下が目立つと言えるかもしれません。

とはいえ、恋愛工作はそうした現代人の弱点を補うために生まれた産業です。依頼人の懐目当てのような悪徳業者に引っかからなければ、人生の悩みを金で解決できる恋愛工作という仕事は、それなりに価値のあるモノでしょう。

ただし、需要が多く競争原理も働いている浮気調査などの一般的な探偵業務に比べて、恋愛工作の費用はかなり高額ということは覚悟しておいて下さい。正式に依頼する前に、契約内容をよく検討し、出来れば複数業者から話を聞き、くれぐれも慎重に判断しましょう。

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